最近はイライラすると掃除をしている。
家にはいくらでも掃除をする場所はあるし、職場ならデスクでもデスクトップでもいい。
しかし軽いエネルギーの発散にはなるけれど、優等生すぎる手法なので「セルフケア」「アンガーマネジメント」なんて言葉が浮かんでしまって、結局はストレスの解消にはなっていない。
だからきっと、すぐにやめてしまうだろう。
左の変則投法、角盈男は現役最後のシーズンをヤクルトで迎えて「ブルペンで石井ピン(一久)がガンガン速い球を投げているのを見て嫌になった」と言っていた。
その言葉の通り46試合2勝5セーブでチームに貢献したのに、ごまかすピッチングに限界を感じて、ノムさんとサッチーに嫌味を言われながらも引退してしまった。
騙し騙しって疲れるんだよ。
特に自分を騙すためのエネルギーは莫大で、かつ徒労感が利子になって返ってきてしまう。
鬱の母親が43歳だった頃を思えば、俺は相当に健闘している。
自己評価とは無意味なものだと思ってきたけれど、たまに左手で自分の胸をさすりながら「お前はよくやってる、お前はよくやってる」と繰り返すと、魂が落ち着くようになった。
自分自身が自分自身にどうしてやったらいいのか、どうしてほしいのかすらわかっていなかった。
最近だけでなくて、以前から気づかずに放ったらかしにしていただけで、離人の気配はあったのだろう。
面倒くさくなって、今日はサウナにも行っていない。