鶴見線と南武線の、ふたつの浜川崎駅に囲まれている浜川崎商店(後藤)。
これまで閉まっているところしか見たことがなかった。
この日はゆいるで山ほどサウナに入った後にやってきた。
ネットで調べると16時半開店になっていたけれど、実際その時間にやってくるとすでに店内の人たちは2杯目3杯目に入っていた。
入口のガラスは控えめに目隠しされているし、今まで閉まっていると認識した時にも、実は営業中だったことがあるかもしれぬ。
鶏天の皿に添えられていたミニトマトが食えない。
俺はトマトが大きくても小さくても食えない。
農家の皆さま、申し訳ありません。
「それ、食べないん?」と隣のおっちゃんから訊かれた。
まったく手をつけていないし、「よかったらいいですよ」と答えたら、「俺も食えねえんだ」と返されてふたりで笑った。
おっちゃんは「ぜーぶいがー」と話していた。
○○と■■のJVの、○○側で働いているらしい。
「今日はひとりしかいないんで、作れない料理もあるんだけど、ごめんね」とお店のお姉さん。
働く人はみんな偉い。
浜川崎商店はGWの谷間の4月30日、5月1日、5月2日を全部営業の予定だそうな。
店の裏口のすぐそこに線路がある。
ここに住みたい。
無理なら働きたい。
実質はJR貨物の路線なので、電気機関車が轟音を立てながらいちいち長い貨車を連ねて走っていく。
鉄道好きか、酒が入った状態でなければもたない立地。
南武線側の浜川崎駅にあるこれ、ずっと前から置かれっ放しで、見た目にも朽ちつつある。
線路の上にはあるけれど、輪止めがされていてもう動くことはできない。
もとよりエンジンも錆びついているだろう。
一説によると、所有者がわからなくなってしまったために、こうして放置されているらしい。
鉄道の無縁仏。
以上