昼にカレーを食べに行く時の、経路の途中にある雑貨屋の、棚からいつも目を合わせてくれていたクマの子のぬいぐるみ。
俺にはもう相当焼きが回ってきているので、この子からの「今日は連れて帰ってほしい」という声が聞こえてきてしまった。
まあ、こうして穏やかに狂っている分にはもうしばらくはごまかせるだろう。
今日、俺はこのクマの子を買った。
レジに持っていくと「在庫がありますので」と売り場の棚の下の引き出しから袋に入った新しいクマの子を取り出して持ってきてくれた。
俺はいつも売り場の棚からこちらを見ていてくれたクマの子に愛着があったので、少し残念だった。
以上