親になれなかった親たちと産まれてこられなかった子どもたち

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急速に進む少子化に歯止めをかけようと、政府は近く「こども未来戦略」を取りまとめることにしていて、具体策について詰めの調整を続けています。
この中で政府は、教育費による経済的負担を軽減するため、3人以上の子どもを扶養する「多子世帯」を対象に、大学の授業料を無償化する方向で最終調整を進めています。

NHK NEWS WEB)

国のやることなので、多分に詐欺的要素が含まれていると思われる。

だから「3人以上の子ども」がどんなふうに適用されるのかわからんところではある。

けれど、教育費はでかいからなあ。

特に高校を出てからの費用は読みにくい。

素直にいけばもちろん、多少詐欺的要素が含まれていたとしても、助かる人が助かればいいかという気が今はしている。

 

うちの母親は「子どもは3人いるのがいい」と言っていた。

結果、俺は妹と二人の兄妹だった。

あの頃から教育費の心配が薄まっていれば、俺にまだ見ぬ妹か弟がいたのかどうか。

わかりやすく人懐っこい弟がいれば、母親もあんなにしんどい鬱にはならなくて済んだかもしれない。

そこはもう、とっつきにくい長男で申し訳なかったと頭を下げるしかない。

俺を育てるのは親にとって楽しいことではなかっただろう。

 

妻も一人目をあんなに苦しそうに産んだのに、すぐに二人目も産むことに躊躇はなく、男揃いのやかましい兄弟になった。

先にこの政策があったら三人目もあったかな。

あったかもしれん。

会えなかった息子か娘がいると思うと何ともいえない気持ちになる。

うーん、娘…ほしかったな。

 

すでにこの世は、親になれなかった親たちと産まれてこられなかった子どもたちで溢れているけれど。

流れなんか変わらないとX(ああこれほんと馴染めない)上で散々言われているように見えるから、案外変わるのかもしれないね。

 

以上