小学生のたぶん中学年と低学年の、肩から水筒をぶら下げた男の子の兄弟が迷子になっていた。
名前を聞くと日本人ではないようだった。
俺は下手くそな絵を描いて2人とコミュニケーションをとった。
インフォメーションのお姉さんに頼んで館内放送をしてもらっても両親はやって来なかった。
2人はまだ晩ごはんも食べていないらしくて本当は腹いっぱい好きなものを食べさせてやりたかった。
しかしもちろん俺では責任がとれないので2人を警備の人に任せることになった。
去り際に2人は寂しそうな顔で手を振ってくれた。
楽しかった、嬉しかったの感情は一瞬で消える。
今日のような出来事が生きていた頃の思い出になるのだろうと思った。
以上