国会図書館に、国立国会図書館法で定められている通りに、森羅万象ありとあらゆる図書が揃っているのであればこんなに面倒な思いをする必要はないんだけど、実際には法律が守られていないので、昨日は雪の天気予報をものともせずに都心へ行った。
この世で本当に貴重になってしまった、俺を自分の意思を持った生物として扱ってくれる人と会って、図書を受け取って、お礼に府中のお菓子を渡した。
その時点で雪はまだ山手線に立ちはだかるほどの量ではなかったから、すぐに帰るのがもったいなくなって、鶯谷の萩の湯に寄った。
萩の湯を選んだのは、同じ鶯谷のサウナセンターに寄るつもりだったところで、冬の館内の寒さを思い出したからだった。
広いサウナと大きな水風呂。
特に17℃の水風呂はこの時期には絶妙で、十分な冷えがあって、その気になれば長くクールダウンすることもできる。
雪の日のサウナ室のテレビに映し出されているのは、やはり八王子駅前だった。
俺はそれを見て、どうせだったら高尾駅で撮ればいいのにと思った。
平日の昼間の萩の湯は実にのんびりしていたが、ここに雪の影響があったのかどうかはわからない。
研究者の真似事をするだけで何かをやった気分になれる日々も、ぼちぼちと終盤戦に差し掛かってきたらしい。
以上