自分の学歴に東大はないし、大東文化大もないし東大阪大もない。
けれどもここに助けてくれる人がいたので、今日は東大駒場キャンパスに行ってきた。
こんな生活もあと一月半。
濃厚で混じり合わない新しい紙とインクの匂い。
東大駒場キャンパスの本屋(書籍部)はいかにも本屋らしい、懐かしい、失われていく匂いがする場所だった。
子どもたちを連れていくなら大学の本屋や図書館がいい。
教育系の学部がある大学であれば、児童書だって扱っている。
一般的な公立図書館というやつは高齢者の天下なので、子どもたちを連れていきたくないのだ。
その日の新聞を取り合って怒鳴りあう年寄りの姿なんぞ、子どもたちの視界に入れたくない。
老いた人間に嫌悪感を持たれたらゆくゆく俺も見捨てられてしまう。
老いた自分の面倒を見ろなんてとても言えないけど、子どもに距離を置かれて過ごす人生の消化試合の日々は寂しい。
どんどん人間が減って、誰もこの国の未来になんぞ興味がなくなった時点で、残された大学の学費は完全無償化されるという予想。
東大の帰り道というほど近くはないけど、渋谷と恵比寿の中間にある改良湯に寄った。
入るとすぐに「2時20分からロウリュをします」と声がかかったので急いで体を洗った。
以上