サウナで見かけるホストはみんな細い。
若ければ若いほど、細い。
まあ俺が、細い若者をホストだと決めつけちゃってるのもあるんだけど。
たまにほどほど細マッチョくらいの体格も見かけるけれど、顎だけはアプリで加工したかのようにシャープなまま。
女性から好まれる造形を保つ上では、大事なんだね、顎は。
うつむきながら汗をかいて、たまにため息なんかついている様子が視界に入ってしまうと、彼らもやっぱり働く若者なんだと思う。
きっと殺したい相手だって、たくさんいるんだろうに。
今日のサウナは歌舞伎町のAKスパだった。
もっと遠くに行けた日だったのに。
しかし新宿で近場の感覚は、群馬県出身者としては出世したものだと思う。
多様性に疲れた。
多様性とは、むやみに怪しい他人を大事にさせるための口実に過ぎなかった。
まったく、嫌な時代に生まれたもんだ。
【下記の文中の矛盾について指摘しなさい】
「なんでも時代のせいにしては駄目だ」と熱く語る婚活コンサルタント
帰りに働く妻を迎えに行こうかと思った。
しかしさっき五十番でビールも飲んでしまったことを思い出して、やっぱりひとりでとぼとぼと府中へ帰ることにした。
以上