メニューの書かれた短冊のそれぞれの文字の力の入れ具合

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(甘い)と書かれていた玉子焼きと、(辛い)と書かれていた明太子の組み合わせ。

 

物事の印象を「粋」でまとめてしまうのは、あまりにも漠然としているし、表現として楽をしすぎだと思う。

たかが個人の日記だけど、個人の日記だからこそ、余計にそう思う。

でも昨日飲んだ人は粋だった。

形容詞を付けるのが野暮に思える人だった。

飲むことに食べることはもちろん、メニューの書かれた短冊のそれぞれの文字の力の入れ具合でおすすめ度合いをはかったりしていた(書き起こすとなんだかあれだけど)。

粋とは慣れであって、迷いが消えた先の到達点なんだろうか。

俺もこういう人を前から知っていたら、形から入って酒好きになっていたかもしれない。

そう、形から、ね。

かつて広告代理店に就職した連中は、5月のゴールデンウィークに再会したらもうみんな同じ喋り方になっていた。

今は医師がSNSをやる時は、わざわざ白衣を着た自分をアイコンにするのが決まりらしい。

それが形。
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粋な人と飲む前に行った東向島駅の寺島浴場。

もともとサウナが熱い設定であるのはわかっていたけれど、つま先だけの早足で駆け上がらなければ足の裏が耐えられないくらい、床までも熱かった。

 

以上