たいていの統計は行政機関のHPを見ればいいし、なければ問い合わせればいいし、とっかかりがなければ素晴らしい大学図書館のレファレンスに頼ってもいい。
そして論文そのものを見たければ、google scholarでもCiniiでも使って探せばいい。
しかし「そんなものがあったのか」と思える地物の資料とは、偶然がなければ出会えない。
今日は俺がほしかった資料を、昔の俺に世話になったという人が送ってくれた。
冷たいことに名前は覚えているんだけど、他はまったく覚えていない人なんだけど。
普通、そんなに人のことなんて助けられる?
この3つの局面で手を差し伸べてくれた人たちはそれぞれが別人で、皆が「前にお世話になったから」なんてことを話していた。
失われた記憶の中で接点があった人たち。
あの頃の自分に「お世話をする」能力なんてあったのだろうか?
結構な年数が経って、向こうはわかりやすく偉くなっていて、こっちは今になって追いかけている立場に過ぎないのに、わざわざ伝手をたどって連絡をくれて助けてくれた。
昔の俺と今の俺、なにがどう変わった?
という問いに、答えられるとしたら妻なんだけど、問いかける勇気はないな…。
でも親切心は相手が覚えていてくれたらそれだけで十分なものだから、これでいいのだろう。
今日はいつかのお返しをもらった、そんな話でした。
以上