平野佳寿が250セーブを達成したら

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平野はオリックスの絶対的なクローザーではあるが、結構な確率で走者を出す。そういうクローザーを「四者凡退」とか「五者凡退」などと表現する人もいるが、平野は「走者を背負って味方やファンを冷や冷やさせて抑えるタイプ」なのだ。

中嶋聡監督は過去3年、平野が疲労していると見るとヒギンス、ワゲスパック、阿部翔太、山﨑颯一郎などを臨時のクローザーにしてしのぐが、回復すれば再び平野を上げていた。お役御免にはしなかった。それだけ得難い存在なのだ。また平野も指揮官の期待に応えてきた。

(ともに『Number Web』より)

メンタルの強さがこれほどわかりやすく指標を凌駕する世界をはじめて見た。

通算249セーブ目を記録した9月27日の試合までで、平野佳寿の今シーズンは3勝2敗28セーブ、防御率は1.15。

 

打たれても動じない。

勝てば目一杯に喜ぶ。

去年の逆転優勝を決めた仙台での最終戦、3点リードの最終回にマウンドへ上がったのは阿部翔太だった。

本来なら平野が行く場面。

抑え切って引き上げてきた阿部を、平野はベンチ前で満面の笑みで迎えて、一緒に喜んだ。

その2分後に千葉でソフトバンクが敗れて、オリックスの優勝が決まった。

最初は優しかった、なんて男はたくさんいるんだ。

平野佳寿39歳、投手としての実力はもちろん、彼はずっと優しくあり続ける強さを持った男だった。

「メンタルが強い」とは、気に入らない相手にツンケンしてマウントを取ることじゃない。

ずっと優しい男であり続けること。

 

平野佳寿が250セーブを達成したら、みんなで笑ってみんなで泣こう。

平野佳寿が250セーブを達成したら、球団はグッズを出してお祝いしてくれ。

平野佳寿が250セーブを達成したら、かつての優しかった自分を取り戻すために、俺ももう一度頑張ってみますかね。

平野佳へバトンを渡すことが期待される宇田川は「幸せなことだと思うので、平野さんの記念すべき試合で投げられるように」と全身全霊のリリーフを誓った。

(スポーツ報知)

今夜の京セラドームでの楽天戦は、18時試合開始。

平野佳寿名球会入りを、みんなで喜ぶ夜にしようぜ。

 

以上