そしてオリックス・バファローズは負けた(まだ1戦目だけど)

オリックス先発山本由伸投手(24)が1回2死一、二塁からオスナを迎えた場面。打球は三塁線を襲った。一瞬、三塁塁審がファウルのジェスチャーを出しかけたが、フェア判定となり走者2人の生還を許した。

審判員の目の前の打球はリクエスト対象外のため、判定通りでフェアとなり、ヤクルトが2点を先制した。

(日刊スポーツ)

あれは間違いなくファールだったとオリックスファンは思うし、ボールが跳ねたのだからベースに当たってフェアに決まっているだろうとヤクルトファンは言うだろう。

もしもオリックス・バファローズ上田利治監督だったら、1時間19分の猛抗議をした後に、大杉勝男にホームランを打たれて結局はヤクルトに敗れていただろう。

そういえば上田監督はキャリアの晩年に日本ハムで監督を務めていた時、家族の宗教問題で休養したことがあった。

確か「統一教会」という言葉を、人生で初めて耳にした機会だったはず。

オリックス山本由伸投手(24)がポストシーズン通算5試合目で初黒星(2勝1敗)。

ポストシーズンで初めて本塁打を許し、1試合2失点以上も初めてとなった。山本の1試合被本塁打2本は公式戦を通じて4度目の自己最多タイ。

(日刊スポーツ)

頼みの山本由伸が5回途中でマウンドを降りてしまったのだから、今日は負けても仕方がない。

「こんな日もあるさ」のこんな日が、今日だった。

よりによって今日だった。

オリックス中嶋聡監督(53)が、勝利へ執念の采配を見せた。2点ビハインドの7回に、勝利の方程式の一角の阿部翔太(29)を4番手で投入した。阿部は2死から連打で一、三塁のピンチを迎えたが、3番山田を空振り三振に仕留めて切り抜けた。

(日刊スポーツ)

これからは抑えで使うのだろうと思っていた阿部が、負けている7回にマウンドへ上がった。

ならば抑えは平野に戻すのか?と思ったら、やはり負けている8回から投げて、村上に一発を食らってしまった。

よくわからなかった。

山崎福也は吉田正尚ほどマッチョではないけれど、吉田正尚みたいなフォームで打つから、打席にも注目してあげてほしい。

 

宗がサードゴロを捌いている姿を見て、馬場敏史を思い出した。

ほんの一瞬だけ、あの頃の空気を思い出して、だからブルペンでは平井正史が準備している気がした。