保育園児たちのお散歩にまぎれてしまえば、中国大使館の周りで睨みを効かせている警官たちの職質だって怖くない。
目の前にあるセブンイレブンで『週刊プレイボーイ』を買ってからアダムアンドイブへ入る。
グラビアは2000年代生まれの女の子ばかりになってしまった。
コロナ第8波が、なんて記事を読むと、これから年末にかけて確かにそんな流れになるのだろうとうんざりする。
しかし『週刊プレイボーイ』といえば「江夏豊のアウトロー野球論」だろう。
いまさらながら江夏の歩みと、最後まで生命線だった外角低めへのコントロールと。
「アウトロー野球論」はコラム名として秀逸だと思う。
そしてこれほどの人が、オリックスの投手陣だけでなく、それを支えた伏見と若月の貢献を認めてくれているのが嬉しかった。
アダイブのサウナ室で、ずっと斜めに汗を垂らしながら読んでいた。
外国人のお客さんが、マッサージを頼みたいけど頼み方がわからなくて困っているように見えたので、浴室前のインターホンから代わりに頼んであげたら、後からオロポを1杯プレゼントしてくれた。
東京はどこのサウナもお客さんが増えて、増えすぎて、少なからず殺伐としてしまった。
しかし人々が休むことに急いでいないアダイブは、今では都内屈指の優しさと穏やかさに包まれたサウナ屋のように感じた。
【アダムアンドイブ】