6年後のサウナの日

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【ロスコ】(駒込

駒込駅南口の「麺屋ごとう」でチャーシューメンを食べてから、午前11時半入店。

ここは前職を辞める前、ふて腐れながらサボリと有休消化を兼ねて朝から過ごしていた思い出があるサウナ。

サウナ室の上向きシートで横になっていると、焼かれる魚の気持ちが分かる。

いちいち浴槽がバイブラ仕様(水風呂も何だかブクブクしてる)なのが、ほぐされたいおっさん向きで好ましい。

(府中白糸台日記「サウナとサウナとサウナとサウナ 37歳サウナの日」より)

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6年前の俺は37歳で、サウナの日の主役で、所沢のベッド&スパ→ロスコ→サウナセンター大泉(まだ「大泉」が付いていた!)→アダムアンドイブの順番で、無料で入れるサウナを回っていた。所沢からスタートしたのは、締めのスカイスパまでの縦断を意識したからだったけど、結局そこまではたどり着かなかった。ベッド&スパには今のライオンサウナ新橋の支配人がいて、ロスコでは「まさか本当に37歳の人が来るとは」の反応で入館手続きに少々時間がかかり、サウナセンター大泉には風鈴の音が響き、アダムアンドイブはこの時が初めてだった。どこの店も空いていた。あれから6年。今年の3月7日は6歳年下に誘ってもらい、再びサウナの日のロスコを訪れた。昼過ぎは思っていたより空いていた。こまごまと変わった点はあるに決まっているけれど、それでも水風呂から見る景色は、あの頃となにも変わっていないように思えた。サウナはこれまでのロスコで一番ではないのかというくらい熱かった。出入りが少なく、人の汗が湿気にならないコンディション。結局どこもサウナストーブは頑張っているのだ。サウナのセッティングといわれるものは、サウナ室における人の在り方でしかないのではとつくづく思う。俺は夕方を前にロスコを出た。その後も残った37歳によると、夕方以降はなかなかの混雑だったらしい。さすがはサウナの日。サウナをめぐる環境は変わった。サウナをめぐる人間も変わった。俺はどうだろう?相変わらずサウナと、愚痴と、当たらない競馬予想を並べた日記を細々と続けている。いろんなことがあったようで、なにもなかったようにも思える6年間。サウナの日に入籍しました!という報告をいくつか見た。そうやってなにかと記憶に残る日として大事に扱ってもらっていけば、ただの語呂合わせに過ぎなかったサウナの日にも重みが出てくるかもしれぬ。土用の丑の日に鰻を食べなくてもいい。ただわざわざ「土用の丑の日なんかに鰻は食べない」と、聞かれてもいないのに口に出すのはダサく見える。そもそも斜に構えた中年はダサく見えるものなのだ。吉野家で一枚のっけのうな丼を食べるだけだっていいじゃないか。別に損もしないなら、みんなの楽しみに乗っかってみるのはおもしろいことなのだ。だからサウナの日、あけましておめでとうございました。本年もよろしくお願いします。