俺はよく「生まれてこなければよかった」と口にするけれど、こんな適当な言葉にあっさりと呪われて、「お前は自己肯定感が低すぎる」なんて言ってくる人がたまに現れる。
だけど大体のケースで、こっちはこっちであんたのことを「生まれてきたのが失敗だった人」だと見なしているから、そこで精神のバランスはとれている。
特にネットで語られる自己肯定感の高さというのは、おそらく自己啓発セミナーの類やねずみ講の勧誘と結びついているので、ヤク中というかヘソリンガスのオーバーフローというか、無敵の精神状態を指すことが多い。
痛みを感じることは大事だよ。
俺が面倒くさくても肩のリハビリに通っているのは、痛み止めを常用する体にはなりたくないからだ。
痛み止めを飲み続けた結果、癌の痛みに気づかず早逝してしまった甲子園の優勝投手を知っている。
今日のサウナは府中の桜湯。
遠赤ストーブと対峙しながら104℃の室温計を見上げると、金曜夜にこんなに閑散としている銭湯サウナのクオリティではないと思う。
東京競馬場がフルオープンになるまでは、なかなか府中の夜に活気は戻ってこないのだろう。