オットセイの鳴き声をカタカナで表現するのは難しい

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昨日の夜、9時に寝たはずの次男(3歳)が急に咳き込んだ。

咳が止まらなくなった。

その咳もよくある「ゴホンゴホン」でも「ゲホッゲホッ」ではなく、「アオウッアオウッ」という感じの、その世界ではオットセイの鳴き声に似たと表現するらしいんだけど(小児救急電話相談のお姉さんが教えてくれた)、とにかくそれが止まらなくなった。

次男はもう泣きながらえずいていた。

次男を抱きかかえ背中をさする妻、それでも咳は止まらない。

俺はその隣で小児救急電話相談に連絡した。

最初は救急車を呼ぼうと思ったのだが、まずこの咳をなんとかできる知恵があるのなら、それを先に知りたかった。

電話が繋がっても自動音声の案内から始まったのにはイライラしたが、そのイライラしているうちに咳は止まった。

お姉さんに、あんな咳が出ていたのだが今はこんな感じで落ち着いたと見たままをそのまま説明すると、また同じ状態になって顔色が悪くなるようだったら救急車を呼んでくださいとのことだった。

喉が腫れて空気が十分に吸い込めなくなって苦しくなる、クループという症状らしかった。

次男は咳がおさまったらすぐにまた寝てしまった。

それと一緒に妻も寝てしまった。

長いようで、その間は10分くらいだった。

俺はまたあの咳が聞こえてきたらしんどいなと思って、朝方まで起きていた。

外が明るくなる時間までは起きていた。

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俺が起きたら、妻も子どもふたりも元気だった。

それに朝かと思ったらもう昼だった。

妻も次男も昨晩のことをどうこう言うこともなく、いつも通りだった。

夕方までならちょっと外に出てもという話になり、俺は調布で髪を切り、新宿で札幌ラーメンを食い、大塚のサウナ玉泉で汗をかいた。

あの強制自粛期間以降、14時開店の22時閉店と頭も尻も詰まった営業時間になってしまって、その分背中がカラフルな方々が密度を高めて続々と入店してくるようになった。

そんな利用者に挟まれたサウナ室に座りながら、昨日のことは幻だったのではないかと思った。

帰りに大塚駅の逆側、北口のカプセルイン大塚があるほうを少し覗いてみると、おにぎりの名店「ぼんご」の前に信じられないくらい長い行列ができていた。

 

家に着いて妻に昨日のことを話してみると、俺が外出しているうちに小児科へ連れていって、薬をもらってきたのだという。

どうも幻ではなかったらしく、今夜も家族3人は早く寝てしまったけれど、俺はまだ眠れる気がしない。