名前に「海岸」が付くのはいい駅なんだ。
松島海岸、種差海岸、城ヶ崎海岸…その他いろいろ。
今日は京急に乗ってやってきたから、そこに大森海岸を含めても許してあげる。
この日は半袖で十分だった。
でも人々はもう、半袖に戻ろうとはしなかった。
公園がセミの声で溢れて、アスファルトは夜になっても熱かった、あの季節が懐かしくならない?
馬堀海岸駅のすぐ近くにあった、くっきりはっきりとした看板の松の湯。
今は銭湯でもサウナさえあればすぐ情報を見つかられるのだけれど、ここはどうなんだろう?
帰りの夕方にも眺めにいってみたけれど、明かりは灯っていなかった。
この日は起きた瞬間にものすごく気分が悪かった。
あまりに気分が悪すぎて笑ってしまった。
世の中の笑っている人の中には、そういう人もいるということ。
あなたの目に映っているのは事実ですよ。
真実かどうかはわかりません。
人口減少都市、横須賀。
人がいなくなって、街だけが残ったら。
やっといい加減な資本主義から解放されて、街はイキイキするかもしれない。
そこに人はいなくても。
だんだんと雲が厚くなり、パラパラと雨が落ちてくる。
呼ばれてもないのに横須賀まで来たのは俺だから。
俺が勝手に連れてきた雨に、勝手に降られただけ。
文句を言ってもいいのは、自分が生まれ育った土地のことだけだよ。
神奈川で働いていると横浜の広さにうんざりして「分割したほうがいいんじゃ?」と思うことが多い。
しかし来てみれば横須賀も広い、長い。
人からくだらないと言われるものほど大事にしてきた。
そうしたら自分がくだらない人間として扱われるようになった。
でも後悔はしていない。
横須賀温泉 湯楽の里。
看板に偽りはなくて、露天風呂からは本当に海が見える。
そしてどうしてかこの日は、ベイブリッジよりスカイツリーが近くに見えた。
【横須賀温泉 湯楽の里】
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以上