雨の日は国立温泉 湯楽の里へ

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ゴールデンウィークの前から大学に置いたままの自転車が、寂しそうに鈍く光っていた。

寂しそうに、なんて自分でいうくらいなら雨の中でも乗って帰ってやればいいのに、そこまでの思いやりが持てないは冷たい人間だから。

疲れてしまうと物事が面倒になる。

まあ誰だってそうなんだろうけど、俺の場合は特に音が邪魔になる。

「ポイントカードは?」「袋は?」と話しかけられる声だけでも苦になるので、セルフレジのあるコンビニまで歩くこともある。

なんなら「いらっしゃいませ」の声も掛けないでほしいけれど、世の中を仕切っているのは「いらっしゃいませ」の声がないと怒り出す人たちだから難しいだろうな。

自分が歳をとった分、周りも歳をとっている。

いかに些細なことで大きく怒るかを競っているようにしか見えない、どうもそんな人が周りに目立ってきていて、そんな場面に出くわすと、精神の老衰が死因の亡骸を見せられた思いになる。

平均寿命は健康寿命ではないし、精神の寿命はおそらくもっと手前にある。

生きていることにはなっているけど、実際にはもう死んでいる人はたくさんいる。
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これまでに降りたことがなかった、南武線矢川駅から多摩川に向かって歩いて15分くらい。

ここは国立温泉 湯楽の里

サウナは5段目まであって、水風呂にも待ちが発生しない広さがある。

人と距離がとれる広さがあって、人と関わらずに済む素っ気なさがあって、サウナと水風呂もある。

勝手で虫のいい希望だが、平日昼間のスーパー銭湯はそのすべてを満たしてくれる。

横須賀、幕張、船橋、その他にもたくさん。

どうせだったら各地の湯楽の里を巡ってしまおうか。

ならばおそらく次は所沢。