織姫と彦星の間には、源泉100%の天の川が流れています。
200円のかき氷はシロップかけ放題。
「もっと、たくさんかけないと、美味しくならないよ」
と、温浴界の早稲田は実に気前がよかった。
料理だけでなく、食堂そのものが手作りと評するにふさわしい雰囲気だった。
そうはいっても、ここではかき氷しか食べなかったんだけど。
ここは埼玉県三郷市にある「早稲田 天然温泉めぐみの湯」。
IKEAの看板も、ちょっと先に行けばコストコがあるのを示す標識もあった。
郊外の広大な、新進気鋭でおしゃれ感のあるスーパー銭湯くらいのイメージでやってきたら、ここは埼玉の個人商店だった。
「冷泉です」の掲示がある水風呂が、すごく気持ちいいんだわ。
水風呂から立ち上がっても肌がスーッとした感触が残って、外気浴していてもまだ残っていて、そのまま2セット目のサウナまで持ち込む感覚で。
もうぼちぼち帰るかとなって浴室の出口まで行くものの、どうしてももう一度水風呂に入りたくて引き返してしまう。
抗えない。
理屈よりも本能、同じ体験をしたのは富山のスパアルプスと高知の高砂湯だった。
武蔵野線沿いは新座温泉の水風呂がいいぞ!と言われたこともあった。
水に恵まれたラインをなぞって、東京外環貨物線は計画されたに違いない。
サウナは遠赤ストーブで中温中湿、テレビありで分厚いビート板持ち込み。
温泉はしょっぱくて温泉らしい色。
入館料は大人1100円、土日祝日は1200円、定休日は第3木曜日。
7月22日は午後に貸し切りになる時間があるらしいので、詳しくはHPで確認を。
ここはかつての早稲田村だった。
俺は特に、早稲田大学へのコンプレックスはありません。
【早稲田 天然温泉めぐみの湯】