雨の匂いがする日は墓参りへ

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人が最後に会えるのは、身内くらいのものなのだよ。

お前らに会いたい人がいるならば、お互いが元気なうちに会っておけ。

用もないのに人と会うのって、本当は最高なんだぜ(自分らしくないことを言った自覚はある)。

 

空がだんだん濁ってきて、風はぐんぐん湿ってきて、石からは一足先に雨の匂いがした。

それでも行くのをやめなかった。

一度行くと決めたのだからと。

世の中の強情っぱりは、だいたいただの面倒くさがりなのだ。

それにこういう日のほうが意外性があって、「なんでこんな日に来るの?」と驚いたふりをして喜んでもらえるかもしれない。

今日の俺は仕事を早く上がって墓参りへ行った。

何年も通っているうちに、鴨居駅前のスーパーはダイエーからイオンに代わってしまった。

雨はなんとか堪えていてくれたので、傘は買わずにミニ缶のビールを買った。

普段は選ばないくせに、このサイズになると迷わずスーパードライを手に取るのはどうしてだろう。

この後、坂を上ってお墓に着いて、ふたりで一緒にビールを飲んだ。

今日の日記はそれだけの話。

 

以上