1枠1番 ベラジオオペラ
前売りは単勝50倍の10番人気あたりをウロウロ。内枠有利はダービー予想の基本、皐月賞3番人気だった馬を忘れてはいけない
1枠2番 スキルヴィング
全4戦はすべて東京かつ近2走は2400。ダービーを目がけこんなに狙いすまして青葉賞をステップにしてきた馬は見たことがない。過去の「青葉賞で権利を取ってきた」馬とは違う。有力馬の一角
2枠 3番 ホウオウビスケッツ
馬場が悪かった皐月賞で大きく崩れてしまったのは6月の遅生まれゆえか。底力をつけて完成するまでにはまだ時間が必要
2枠4番 トップナイフ
2歳時は使い詰めだったが、年明けからは大事に使われている印象。先行して粘るか、思い切って逃げて息子のアシスタントに回るか。パドックでは横山典のやる気もチェックしないと
3枠5番 ソールオリエンス
皐月賞があまりに鮮やかな勝ち方だった分、生粋の中山巧者の可能性もある(先週のリバティアイランドにもこんなこと言ってたけど)。が、ラップタイムを見るにここは三冠への通過点と決めつけたほうが夢がある
3枠6番 ショウナンバシット
皐月賞は大健闘の5着。前売りでは単勝万馬券の時間帯もあって、差してソールオリエンスに勝てるとは思えないが、三連単の3列目くらいなら
4枠7番 フリームファクシ
これもべラジオオペラと並んで忘れられている感のある皐月賞で4番人気だった馬。「前走は馬場を気にしていた」との陣営コメントを信じれば、もはや夏空の府中で変わり身はある
4枠8番 メタルスピード
スプリングS3着から皐月賞4着は目一杯頑張った内容の競馬。おそらくここでは距離が長い
5枠9番 グリューネグリーン
馬体増に変わり身の期待を寄せるようでは苦しい。ここを思い出に夏競馬で力をつければ
5枠10番 シャザーン
皐月賞ではソールオリエンスに次ぐ上がりタイムでの6着。直線長くなって玄人筋から期待を集めているが、こういうダービーで穴人気して凡走するタイプは何頭も見てきたなぁ…
6枠11番 ハーツコンツェルト
青葉賞2着からの参戦。前述のスキルヴィングを「青葉賞から来た怪物」として評価する予想なら、ヒモに組み入れる余地はある。ただ青葉賞後に一度疲れが出たとのコメントも
6枠12番 タスティエーラ
ソールオリエンスに鬼脚を使われなければ完勝といってもよかった皐月賞。しかし春の余力が問われるダービーで、共同通信杯と弥生賞を連戦したツケは出てこないものか
7枠13番 シーズンリッチ
3月の毎日杯を勝ってからの参戦だが、肝心の毎日杯が特段に高評価できるレースレベルではなかった。戸崎の騎乗で無理なく馬群の中で終われば、福島のラジオNIKKEI賞で買いたい
7枠14番 ファントムシーフ
皐月賞を1番人気で3着。武豊が張り切って3週連続で調教に乗っているという話もある。10番手から進めた皐月賞よりは前の位置の競馬になりそうだが、差されるかどうかはソールオリエンスの気分次第
7枠15番 ノッキングポイント
直前まで鞍上が決まらなかった。ダービーに出たくない陣営はいないだろうが、出否を迷う事情はあったのでは
8枠16番 パクスオトマニカ
先手を取れれば思い出作り。そうでなくても大けやきの向こう側まで頑張れれば
8枠17番 ドゥラエレーデ
ホープフルSの勝ち馬がUAEダービーをステップに日本ダービーへ。見たことがないローテーションだが、そもそもホープフルSはレースのレベルに疑問があったわけで
8枠18番 サトノグランツ
未勝利、1勝クラス、京都新聞杯と3連勝中だが人気にはならず。騎乗する川田が珍しく穏やかめなコメントを出していて、こういう時はどうなんだろう?
◎ソールオリエンス
◯べラジオオペラ
▲ファントムシーフ
★スキルヴィング
△フリームファクシ
△シャザーン
△サトノグランツ
スシ屋の政のジンクスに、馬券を買いにいく途中で霊柩車にあったら、その末尾二ケタの数字で連がらみを買え、というのがある。
十年前にミストヨペットとガゼールターフで、万馬券をとったときは、霊柩車の末尾ナンバーでバッチリだったのだ。
「しかも、その霊柩車ってのが、オレのおじさんの死体を積んでいたのよ」と政はいう。おじさんの遺産と的中馬券と、二重にもうけて現在のスシ政の開店資金にしたのだそうだ。
「ところがきょうもまた霊柩車に出あっちゃったよ」と政にいわれると、なにか当たりそうな気がしてくる。
(寺山修司『風の吹くまま』より)