あらためてこんな正式名称だったんだと思う、写真は在りし日の「湘南ひらつか太古の湯グリーンサウナ」。
今は閉店から二度目の春。
当時は広いイメージの店だった。
更地になったら案外狭く見えて、こうしてマンションの建設に入ってみるとまたそれなりに広く見えるのが、なんとも不思議。
跡地はきれいに更地になっていて、集合住宅としての開発が始まるのは年明け以降なのだろう。
浴室は広く、サウナも広く、テントサウナまで設置した外気浴スペースもまた広く……と記憶の中のグリーンサウナは実に広々としているが、その跡を見ると案外にこじんまりとしていて、限られた面積にいろいろと詰め込まれていたサウナ屋だったのだと今さら気づく。
(サウナイキタイアドベントカレンダー2020『失われたサウナ屋を求めて』より)
その平塚のグリーンサウナは、レストランだけは動態保存されている。
商店街のキッチンみどり蒸しで、今日は名物の城門ラーメンに唐揚げがのった城門ザージー麺と、ライスを追加。
城門ラーメンは麺を食べ切ってからが本番だ。
わざわざ斜に構える者は、実際大概ろくなもんじゃない。
いちいち「興味はないけど」と前置きしてからものを言ってくるのは、マイナスの興味をこちらにぶつけて気持ちよくなりたいだけの人。
今日は3月7日、サウナの日なんだからサウナに入ればいい、土用の丑の日は鰻を食えばいい。
そこは素直でなんの問題もない。
都内のサウナは混みそうだ、神奈川に脱出しても横浜や厚木あたりまでは混みそうだ。
そう思ってやってきたのが平塚の「3S HOTEL HIRATSUKA」。
サウナの日プランは、シングルルームにサウナ入り放題で9時間3700円、会員登録でさらに割引があって税込2700円。
ロッカーから浴室の黒が基調の内装まで、上野のSHIZUKUに似た雰囲気だったけれど、サウナも水風呂もこちらのほうが大きかったのは平塚の地の利だろう。
サウナ室の扉には堂々「FINLAND SAUNA」の文字とフィンランドの国旗。
昼間はポツンポツンのお客さんだったのに、スタッフさんが1人浴室に付いていて、セルフロウリュの水もすぐに補充してくれて、リーズナブルでもここはやっぱりホテルで間違いないと思った。