駅前の食堂「いづみや」でカツ丼を喰らう。
ただちぎっただけの雑な海苔ののせ方、この店の中だとごくごく自然なことのように思える。
おばあちゃんの店員さんは俺のところに伝票を持ってきてくれず、レジで「カツ丼です」と言って630円を払おうとすると「あら正直でいいわね」と褒めてくれた。
41歳はまだまだ小僧だ。
ここは大宮の駅前、繁華街のある東口方面。
3月末日で一時閉店、リニューアルしてこの12月に奇跡の復活を果たしたパークプラザ大宮を目指して、今日はここまでやってきた。
スピードコースの2時間で1000円(税込)は安い。
カプセルもあって本来はオールナイトで営業するサウナ施設なのだが、今はコロナの影響もあって10時から22時までで営業しているとのこと。
本当にコロナってやつはどうにもならないのかね?
サウナ室の音が小さなテレビには、今年の漢字が「密」に決まったニュースが流れていた。
2003年は阪神が優勝したから「虎」だったらしい。
当時はかなり景気は悪かったが、それでも今よりは余裕のある世の中だったのは否定のしようがない。
改装前からサウナ室に飾られていたレリーフ、ある意味パークプラザ大宮の象徴。
しっかりと残されて、飾られていた。
(撮影許可済み)
かつては高温サウナの前室に低温サウナがある構造だったが、リニューアルで低温サウナは取り払われ、エアロバイクやウォーキングマシンが置かれている。
裸で自転車を漕ぐ気にはなれず、一体どうやってこのマシンを利用すればいいのかと思ったが、それはこれからお客さんたちで考えていって、ルールができていくのだろう。
高温サウナは湿度寄りのセッティングで90℃超、水風呂は広々で20℃をちょい切るくらい、かつて浴槽があった部分が一部潰されて椅子が4脚置かれた休憩スペースに変わっていた。
このリニューアルはわかっている人がやったんだなと嬉しくなる。
まだまだお試し期間らしく、営業しているのは4階の浴室があるフロアのみ。
3階の休憩室や、5階から上のカプセルにはまだ入れない。
写真は浴室の脇にある仮眠室で、ここは今でも自由に使ってゴロゴロできる。
今日出会ったお客は、自分の他に2人だけだった。
早くパークプラザ大宮のリニューアルオープンが知れ渡って、コロナがなんとかなって、大宮駅東口がもっと賑やかになってくれればいい。
サウナの後は飲んで帰ろうかと思った。
しかし小学生の長男が帰ってきてずっと一人では寂しいだろう。
したがって、こんな感じの店が開く時間までウロウロとしている自由はない。
ただもとより自分が望んだ拘束でもあるのだから、それはね。
結局またいづみやに戻った。
1日2いづみや。
ビールとマグロぶつ、今度は席まで伝票を持ってきてくれた。
一度は失われたサウナとの再会に乾杯を。
【パークプラザ大宮】