日曜の最終レースを終えて、競馬場の人々が帰っていく先は日常だ。
まだまだナイターの高知競馬との戦いを続ける人もいるだろうけど、とりあえずは終わりだ。
俺は仕事にも、家庭にも、それ以外にも、疲れてしまってぐったりしている。
朝、子どもたちの騒ぐ声に起こされてしまったことと、それに腹を立ててしまった自分の神経にうんざりしてしまった。
昼は、ろくに部屋を片付けることすらできない自分にそりゃ仕事なんか捌けるわけねえや、といちいち仕事を引き合いに出す思考にうんざりした。
夕方以降は仕事のイライラを抱えたまま貴重な休日を浪費しまったことに気づき、がっかりした。
競馬場から出たくはなかったけれど、残っても金が減るばかりだし、日常に帰ってもこれが近況ですといえるものすらない。
なんにもない。
明日は早出で働く。
明後日の祝日は休むつもりだが、その次の休みは4月になるらしい。
別にここでは腹は立たない。
どうせ途中で潰れるだろうし、潰れたらそこからはずっと休みだ。
お前らの期待通りだ、よかったな。
俺が発信者に向かないのは、楽しさを伝える能力に欠けているからだ。
さっぱり馬券が当たらなかったので、今日のサウナは競馬場から歩いて行ける桜湯へ。
水風呂で手すりを掴んで懸垂もどきをしていたら、その様子を見ていた親子が揃って笑っていた。