大山というのは板橋区。
はるか昔に来て、行列を見て折り返した記憶が薄っすらとある「コーヒーショップ ピノキオ」へ。
今日はどれだけ並んでもいい覚悟で来た。
そうすると行列はなく、あっさりと入店できて、あっさりとホットケーキとアイスコーヒーのオーダーに成功するのだった。
何事も気合と覚悟なのか。
精神論は大嫌いだが、結局最後はそこにすがるしかないことも分かっている。
官房長官が3000円のパンケーキで叩かれる世の中だが、俺の550円のホットケーキはどうなのだろう。
訊いてみれば妻は「贅沢だ」と言うかもしれない。
ごめんな、次は一緒に来よう。
しかしこの厚い2段式でナイフで切るとサクッとした手応えのあるホットケーキには、550円以上の価値があることは間違いない。
ホットケーキを待つお客さんが皆ニコニコしているから、いいお店だ。
「人生の苦しみとは、生活の苦しみなのだから」
結構な頻度で虫明亜呂無の言葉が蘇ってくる。
ストレスから逃げてやってきた大山の街、やたらと夕焼けが綺麗だった。
「サウナを信じるな」
ドラマ『サ道』に登場したみやこ湯。
6人入れば目一杯のサウナ室でラグビーを観て、床より高い水風呂に入って、「おやすみなさい」の声に送られて帰った。
日常は続く。