そして今朝の京王線は平常通り運行しています

f:id:tsumetaimizuburo:20211031084443j:image

昨日の夜はこんなことがあった。

珍しく「10月は案外いい月だった」なんてエントリーを書いて寝ようと思っていたら(結局オリックスの優勝が全部持っていった)、酷いことが起こってしまった。

31日夜、東京 調布市を走行中の京王線の車内で男が刃物で乗客に切りつけさらにオイルをまいて火をつけました。17人がけがをしてこのうち1人は意識不明の重体になっていて、警視庁が24歳の容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕して詳しい状況を調べています。調べに対して「人を殺して死刑になりたかった」などと供述しているということです。

NHK NEWS WEB)

事情があって、昨日は妻がいない夜だった。

子どもというのは、消防車や救急車や霊柩車を見るといちいち喜ぶ生き物だけれど、甲州街道を走る物凄い台数の消防車と救急車のサイレンに怖がりだした。

間違いなく空撮用のヘリも飛んできて、落ち着かない夜になった。

上の子はいつもの時間に眠れたけれど、下の子は2時間ほど夜ふかしになってしまった。

パパは見慣れた京王線の車内が燃えているネットニュースを見つけてしまって、「これ、すぐ明日、無理やりにでも乗らないと、もう怖くて乗れなくなるかもしれない」なんて思っていた。

 

「今日は泊まりになるかも」と言っていた妻は、25時を過ぎて帰ってきた。

京王線は動かなかったけれど、中央線と西武多摩川線は、振替輸送のお客さんのためにずっと待っていてくれたんだって。

 

以上

オリックスファンと匂いの記憶

f:id:tsumetaimizuburo:20211029231457j:image

「おめでとう」と声をかけてもらうと、如月の曇天の向こうでスタンバイしていた雪の匂い、病院の薬品と消毒が混ざった匂い、マスクなどしておらず風邪をひいて鼻を詰まらせていた時代の匂い。

そんないくつもの匂いを思い出した。

俺が以前に「おめでとう」と何人もから声をかけてもらったのは、今は4歳になっている下の子が産まれた時だった。

昨日と今日でたくさんもらった「おめでとう」の言葉から、どうしてかあの時のいくつもの匂いを思い出した。

今回の「おめでとう」は第三子が産まれたから。

ではなくて、もちろんオリックス・バファローズが優勝したから。

25年ぶりの優勝には、そんなにインパクトがあったのだろうか。

プロ野球にはまだまだ力があるんだなと、そして俺はオリックスファンであるのを長いこと自虐的に案外多くの人たちに話してきたんだなと思った。

f:id:tsumetaimizuburo:20211030025023j:image

大阪か神戸で、オリックスの3連戦を全部観戦して、神戸サウナに3連泊する。

そんなことをしてやろうと企みだした途端にコロナ禍に襲われてしまって、これはまだ実現していない。

来年……と言わずに今年のCSで実現できる可能性もあるんだけど、一体どれだけの枚数のチケットを売り出すのだろうか。

まったく、オリックスファンも贅沢な疑問を持つようになったものだ。

 

以上

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答える

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問

f:id:tsumetaimizuburo:20211028193309j:image

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

「府中白糸台日記」は東京都府中市の地名が由来(そこに住んでいるかどうかはわからない)。

「ふちうサウナ」は、以前のハンドルネームでは【府中 サウナ】で某検索エンジンのトップにきてしまう時期があったので、ビビッて「ふちう」にぼかした。

 

はてなブログを始めたきっかけは?

2016年4月の段階で、ひとりで何を書いてもいい場所のイメージがあったから選んだ。

特にアメブロあたりは眩しくて(有名人をたくさん囲っていたし)、とても自分がいられる場所ではないと思ったので。

 

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

普段は下から目線で一貫しているのに、この日だけは自分を天才と評してしまったおかしい記事。

あの日のテンションも含めてこれが好き。

 

ブログを書きたくなるのはどんなとき?

寝る前に「あと15分は持ちこたえられそうだ」と思った時。

 

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

1記事だけ。

三途の川の河川敷で往年のプロ野球選手たちの草野球を眺める話で、いつか完成させたいと思いながらそのままになっている。

マウンド上にはスタルヒン、バッターボックスには大下弘

 

自分の記事を読み返すことはある?

ない。

 

好きなはてなブロガーは?

すぐに特定の人の名前が出てこなくて……。

たくさん出すとゴマすりになるし。

 

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

ぼちぼちとはてなブログProに移行しようと思っているので、そっちのサービスを充実させてください!

 

10年前は何してた?

人を殺そうとしていた。

 

この10年を一言でまとめると?

1勝2敗の三連戦がずっと続いている感じ(ヤクルトが関根潤三監督だった頃のイメージ)。

スナフキンのように頭が良くないので

f:id:tsumetaimizuburo:20211027002611j:image

おふろの国はいつも明るく振る舞って救ってくれる。

ロスコは言葉は発しないけど寄り添ってくれて、別れても角を曲がって姿が見えなくなるまで手を振ってくれる。

そんな存在感。

 

日曜は木更津まで行ってつぼやのサウナに入った。

月曜はロスコで友だちと喋ってた。

火曜はジムサウナに行って、夜は子どもたちとご飯を食べて、ヤクルトの優勝を観た。

 

仕事と勉強から離れた3日間を送って、本当はこんなに時間はゆっくり流れているのだと実感した。

陳腐な表現だけど、そのままそっくり、そう思った。

 

「そうだな。なんでも自分のものにして、もってかえろうとすると、むずかしいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中にしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんをもち歩くよりも、ずっとたのしいね」

トーベ・ヤンソンムーミン谷の彗星』より)

俺はスナフキンのように頭が良くないので、明日からまた重い資料を持って、職場と学校をハシゴする生活に戻る。

それにしても『ムーミン谷の彗星』は児童書のカテゴリなんだろうか?

落ちてくる彗星=原子爆弾、そんな不気味な設定の話。

上の子が持っているのをチラッと読ませてもらったのだけれど、9歳でこの本を読んで理解しているのなら、相当なものだと思う。

親バカというより畏敬の念に近い。

 

子どもたちの前では父でなければならない。

妻の前では夫でなければならない。

そうでないとローンを返していけない。

晴れた日は木更津へ(サウナきさらづつぼや)

f:id:tsumetaimizuburo:20211025002739j:image

今日は丸一日、仕事も勉強もしない日に決めて、とにかく面倒なことはすべて放り出して過ごそうと思って、そうすると内回りが運休の山手線が酷くかったるい乗り物に思えて、そこで新宿から直接房総に走ってくれる「新宿さざなみ号」なる週末だけの特急列車を見つけて、木更津に向かったのだった。

暗い話をしますね。

最近睡眠がぐちゃぐちゃなのです。

ベクトルとしては眠れないの方向。

目を閉じると、「〇〇ちゃんを(コロナから)守れなかった」と涙を流す保育士さんの姿が浮かんでくるのです。

(府中白糸台日記「小山思川温泉へ行く」より)

木更津の海の近くの保育園か幼稚園か、運動会をやっていた。

小さな園庭の賑やかな運動会。

川の向かいからその光景を見ていて、なんと俺は泣いてしまったよ。

42歳、男性、不審者。

このくらいの歳になると、やたら頑なになる者と、感傷的になりすぎる者と、その他どうやっても分類不可能な者と、だんだん人間の種類が分かれてきた感触がある。

俺は感傷派なのか。

ただこれは夏の仕事の後遺症だと思う。

頑なで、人の話を聞かず、だから人に話を聞いてもらえず、ひとり。

それが本来の自分だと思っているのだけれど。

そしてそういう扱いにくい人間は、そういう人間として一生を貫くことが、一応は責任を果たすことになると思っているのだけれど。

f:id:tsumetaimizuburo:20211025005355j:image

サウナきさらづつぼやを目指してやってきた木更津。

なんとかウイルスのせいでここにやってきたのは2年振り、120℃超のカラカラサウナは健在だった。

f:id:tsumetaimizuburo:20211025005921j:image

しばらく来られないうちに失くしてしまったか、それとももうここには来られないと覚悟を決めた日があったのか。

今日の俺は割引券を持っておらず、正規料金の1480円を支払うと、

「あらすいません。今度はこちらをお持ちくださいね」

と、2年前と変わらない元気なお姉さんが、令和6年末まで使える新しい割引券を渡してくれた。