おふろの国はいつも明るく振る舞って救ってくれる。
ロスコは言葉は発しないけど寄り添ってくれて、別れても角を曲がって姿が見えなくなるまで手を振ってくれる。
そんな存在感。
日曜は木更津まで行ってつぼやのサウナに入った。
月曜はロスコで友だちと喋ってた。
火曜はジムサウナに行って、夜は子どもたちとご飯を食べて、ヤクルトの優勝を観た。
仕事と勉強から離れた3日間を送って、本当はこんなに時間はゆっくり流れているのだと実感した。
陳腐な表現だけど、そのままそっくり、そう思った。
「そうだな。なんでも自分のものにして、もってかえろうとすると、むずかしいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中にしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんをもち歩くよりも、ずっとたのしいね」
俺はスナフキンのように頭が良くないので、明日からまた重い資料を持って、職場と学校をハシゴする生活に戻る。
それにしても『ムーミン谷の彗星』は児童書のカテゴリなんだろうか?
落ちてくる彗星=原子爆弾、そんな不気味な設定の話。
上の子が持っているのをチラッと読ませてもらったのだけれど、9歳でこの本を読んで理解しているのなら、相当なものだと思う。
親バカというより畏敬の念に近い。
子どもたちの前では父でなければならない。
妻の前では夫でなければならない。
そうでないとローンを返していけない。