明るい稲荷湯

f:id:tsumetaimizuburo:20230618173750j:image

いつも仕事帰りに来ることが多い八王子の稲荷湯には、だから、しょんぼり、がっかり、うんざりした気持ちで来ることが多い。

こうして日曜の明るい時間にやってくると、お客さんも誰もうつむいていないし、俺も2階のロッキーサウナで顔を上げて競馬中継を観ていた。

ぺリエールに乗ってユニコーンSを勝ったC.ルメールのインタビューが流れていて、そうか、ダービーが終わってからだいぶ経った気がするけれど、まだ競馬は府中でやっているのかと思った。

f:id:tsumetaimizuburo:20230618185047j:image

八王子には子安神社がある。

うちの上の子の妊娠がわかったのは、ここにお参りしてすぐのことだった。

そのあとも何度かお参りして、ふたりの息子たちはしっかりと安産だった。f:id:tsumetaimizuburo:20230618173802j:image

「子どもは何歳の頃がかわいかった?」と訊かれて、「ずっとかわいい!」と答えるのがおそらく模範解答だけど、やっぱり3歳くらいかなぁ。

上の子も下の子も、パッと思い出すのはその頃の姿やエピソードが多い。

武蔵野線の長い長い貨物列車を見ると、今でも一瞬だけ「見せてあげたい!」と思ってしまうもの。

ふたりとも、3歳あたりまでは鉄道が好きだった。

貨物列車を先頭の機関車から1両、2両と数えながら、数字を覚えていった。

だいたい5両くらいで速度に追いつけなくなるんだけど。

f:id:tsumetaimizuburo:20230618173755j:image

今日は一日、監禁されたような時間を過ごすはずだったのだが、思いのほか早く解放された。

模範囚として生きていれば、そんなこともある。
f:id:tsumetaimizuburo:20230618173758j:image

せっかく明るいうちに解放されたんだから、明るいうちに帰りますか。

やはり昼間が長い季節はいい。

帰ったら今度は子どもたちと風呂に入るのだろう。

そんじゃ、また。