2023フェブラリーS 予想と短評

f:id:tsumetaimizuburo:20230218204334j:image

1枠1番 ジャスパープリンス

近走がまったく冴えない上に東京ダートは5戦5着外の8歳馬。「勝春、G1乗れてよかったね」ということで参加賞を

 

1枠2番 シャールズスパイト

カナダからの参戦には敬意を払いたいが、見込みがあるなら外国馬こそ賞金の高いドバイやサウジを目指すのでは?モレイラ騎乗は気になるが本質は芝馬と思われ

 

2枠3番 ケンシンコウ

根岸Sの6着は強調材料にならないが、追い込んだだけの6着と見ればいかにも本番前の試走。三連単の3列目なら

 

2枠4番 ドライスタウト

3番手から抜け出して勝った前々走、7番手からで2着だった前走を見るに、今回はしっかり前目の位置を取りにいくはず。人気だが後述のレモンポップより適性は1400向きの感も

 

3枠5番 オーヴェルニュ

ナマクラな人気と着順の競馬が続いているが、このメンバーでは距離短縮の臨戦過程が魅力。引退の福永騎乗でご祝儀があるかどうか

 

3枠6番 メイショウハリオ

こちらも貴重な距離短縮組。しかし前走の東京大賞典は3着とはいえ着差は完敗だった。そもそも左回りはベストではないとの声も

 

4枠7番 レモンポップ

これを書いている時点で単勝2.4倍の一番人気。大丈夫かなあ…現地観戦した根岸Sは1400ベストの馬が1400をしっかり全うして勝った印象だった。大敗はないにしろつけ込まれる余地は大いにあり

 

4枠8番 アドマイヤルプス

師匠が的場文男だけに、ウチパクはまだまだ乗り続けるのだろう。調教師を目指した雰囲気もないし。今回のこの馬は今年の春で売り切れてしまった戦績なのであまり

 

5枠9番 ショウナンナデシコ

牝馬同士の交流レースでも勝ちきれなくなった6歳馬。距離短縮と鞍上の横山武史は魅力だが、この相手では先行するのも難しそう

 

5枠10番 テイエムサウスダン

去年の2着馬。だが当時はかなりうまく立ち回った結果だった印象。前走の根岸S14着はいくらなんでも負け過ぎで

 

6枠11番 ソリストサンダー

前走は10月の南部杯で、メンバー中では数少ないわかりやすく休養明けで臨んでくる馬。8歳にして調教では自己ベストを叩き出したという話も。忘れてはいけない去年の4着馬、リフレッシュ効果で馬券圏内へ

 

6枠12番 セキフウ

「気分屋で…」とのことだが、根岸S13着はテイエムサウスダンと同じく負け過ぎ。早く右回りで走らせてあげたい

 

7枠13番 スピーディキック

井崎先生が「圧勝する」と言っていた浦和の怪物。3コーナーから4コーナーを加速して上がって来るのが南関でのレーススタイル、直線が長い府中ではどうする?距離不問は心強い

 

7枠14番 ヘリオス

テイエムサウスダン、セキフウと同様に根岸S15着の大敗からの参戦。東京実績はあるが、先行脚質が仇になりそうな予感

 

8枠15番 レッドルゼル

去年のフェブラリーSでは一番人気!で6着。今となってはマイルが長いのは明白な戦績だが、追い込みに懸ける競馬でどこまで来られるか。速い流れの展開がほしい

 

8枠16番 ケイアイターコイズ

1200のハンデOPを勝ったものの、次走が1キロ増でマイルG1になるとさすがに苦しいのでは

 

◎レッドルゼル

ソリストサンダー

▲レモンホップ

★ドライスタウト

△ケンシンコウ

△オーヴェルニュ

 

芝でもダートでも距離適性が1ハロンもしくは2ハロン長い馬に目をつけるのが東京の、とりわけ大レースの定石だと思って競馬を続けてきたが、今回のメンバーではなかなか…。

結果◎レッドルゼルは3ヶ月、◯ソリストサンダーは4ヶ月の休み明け。リフレッシュ効果で力を出し切ってもらう方向でお願いしたい。

世の中、金もあり、地位もあり、名もある者だけが栄えていくのでは面白くない。トウショウボーイの馬券を買うのは、いわば「自分の安心を買う」のであって、賭けではないという気もするからだ。十中八九はトウショウボーイだとしても、残りの一、ニ%の可能性に賭けるのがギャンブラーというものではないか。

「男なら負けるケンカも買わねばならぬ」のである。

寺山修司『競馬三文オペラ』より)