松本湯と出世のタイミング

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武蔵野プレイスで本を眺めていたのだから、そのまま境南浴場に寄って帰るのが自然な流れ。

ところが「今日の東京は新型コロナ感染者12813名」のニュースを見て、こんなに酷い数字を見たら外に出る者も少なかろうと思い、東中野のいつも混んでいるらしい松本湯へ向かうことにした。

完全に思考が狂っている。

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去年8月のリニューアルオープン以来、松本湯に来たのは初めて。

レイアウトにかつての面影は残っているものの、完全に別の銭湯になったと思ったほうが理解は早い。

L字レイアウトの3段で、約20人が入れるサウナ室はほぼ一杯。

下段になんとか居場所を見つけて、後ろが空いたら段々と上がっていく運用だが、たまにモーゼのように最上段への道が一気に切り開かれて、飛び級で昇進できることもある。

出世とはタイミングだけで決まるのが可視化されたようなサウナ室だった。

すでに朝乃山が出場停止となってから4場所が経過した。大関だった番付は十両まで下がり、処分通りに残り2場所を全休すると、7月の名古屋場所は三段目で復帰することになる。

(日刊スポーツ)

そんな松本湯のサウナ室の様子を見ながら、彼のことを思い出した。

三段目からやり直す朝乃山を思えば、松本湯のサウナを一段一段上がっていくことなど、小さい、小さい。