スパニュージャパン(神奈川県横浜市中区長者町)
閉店したのが2017年の夏の終わりで、もうそんなに前のことなのか。
スパニュージャパンがホームだ!と言っていた男たちは、少なからず曙町のついでに寄っていたのだと思う。
あのあたりは今、オリンピックにあわせて浄化はされていないのだろうか?
浴室内2階建ての構造で、一見洋風のスマートな造りなのにロウリュはハッピを来たおじさんが盛り上げてくれて、あのギャップが良かったな。
最後は入館料もメシもマッサージもなんでも半額!の大盤振る舞いだったが、それほど派手に混雑していたイメージはない。
時代が違ったんだな、まだ。
ナニワサウナ(愛媛県今治市南大門町)
こちらは現存しているサウナ屋。
この階段を上がると左手にドアがあり、開いた先は受付でも脱衣所でもなくダイニング!
日焼けした半裸の男性が、手酌の瓶ビールで豪快に笑っている。
見た目も喋りも明徳義塾高校の馬淵監督のようで、この店には馬淵監督が何人も生息している。
あの人たちが今はみんなマスクして黙浴しているのかと思うと、しんどい時期だよなあ。
馬淵監督なお客さんたちを見事に仕切っている、名采配のお姉さんにもまた会いたい。
高砂湯(高知県高知市新本町)
ナニワサウナと同じく現存している四国のサウナ。
毎年年末に、高知競馬や四万十川の沈下橋巡りとあわせてここを訪れるのが恒例だったが、さすがに昨年は高知まで行くことはできなかった。
あのステンレスで、他の浴槽よりも「金メダル」の位置にある水風呂にもう一度。
次に高知に行く時は、かつて近鉄バファローズのキャンプ地だった宿毛でサウナに入って、沖の島に渡りたいと思っている。
スパ・アルプス(富山県富山市山室)
こちらのサウナ屋ももちろん現存。
とにかく料理がメニューも質も充実していて、足を伸ばして食べる食堂では最高レベルなのではないかと思った。
泊まりこんで食べ尽くしたい、食べ尽くせたら健康診断でどんな目に遭っても構わない。
それから新しくなったサウナストーブにも会いたい!
サウナ玉泉(東京都豊島区南大塚)
去年の秋に閉店し、今は建物も解体されてしまった。
浴室には太ったり痩せたりした固形の石鹸。
あれだけは馴染めなくて、山積み漫画コーナーの片隅に自分のお風呂セットを置いていた。
最後に入店した9月27日、もちろんセットを持って帰るべきところを、いつもの習慣で置いていってしまった。
忘れていって勝手な話だが、あれを回収できていないうちは、まだサウナ玉泉は終わっていない。
サウナ・フリーダム(山口県下関市山の田東町)
なにせ訪れたのが21世紀初頭だったので、写真が残っておらずすまん。
雑居ビルテイストな建物の1階にゲートのような入口があって、そこから2階に上がって受付がある構造だった気がするし、そうでなかったかもしれない。
なにしろ記憶が遠いので。
関門トンネルに韓国へのフェリーも出ている下関は交通の要衝で、当時はまだ人々が乗り継ぎ前の時間をつぶす街の雰囲気が残っていた。
フリーダム以外にも下関プラザ?などサウナ屋がたくさんあって、銭湯も多かった。
フリーダムを覚えているのは、カウンターの食事コーナーで、ラベルがハングル文字のビールを、関釜フェリーの当日券で毎晩往復しているというおじさんにたらふく飲ませてもらった思い出があるからだ。
あのビールは明らかに持ち込みだった。
自由すぎて無法に近かった気もするが、今となっては懐かしい。
調べたら2014年に倒産して閉店したらしく、むしろそこまでよく生き残っていたものだと思わなくもない。
ふれあいサウナ(東京都青ヶ島村無番地)
(写真は青ヶ島村ホームページより借用)
人口100人台の青ヶ島村には番地がなくて、名前も菊池さんばかり。
謎の島の謎のサウナ、それがふれあいサウナ。
羽田から朝イチの便で八丈島に飛んで、そこからフェリーかヘリで飛べば昼前には到着するらしいのだが、なにしろ天候に左右されやすく、結構な期間行き来ができなくなることもあるらしい。
半端な休暇で向かうのはリスキーだが、「地熱を利用した天然サウナ」のフレーズにはすべてを凌駕する魅力がある。
もう仕事なんか放り出して行きたいよ。