昨日のサウナセンター

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今日はろくなことがなかったので、昨日のことを書く。

昨日は鶯谷のサウナセンターに行った。

半日働いて、嫌になって、残りの半日をサウナセンターで過ごした。

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サウナは相変わらず熱いし、水風呂はキラキラしているし、館内は整然としていた。

垢すりタオルも個人用サウナマットも麦茶も、綺麗に棚に並べて置かれていた。

サウナセンター大泉時代の、どこか雑然としている雰囲気はいよいよなくなった。

最近ではレディースデーまで開催されているらしく、どこからでも出入りができそうな素通し感も解消されていた。

前は冬になると館内が寒かったが、これなら並の冬なら乗り越えられそうだ。

非常口の簾の向こうでは、前と変わらず風鈴が鳴っていた。
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それでも夜になると、折からのサウナブームとやらで、浴室は過剰に賑やかになってしまうのだという。

他人が好き勝手しているのを横目にどれだけ自分を保つかというのも、新しい生活様式に含まれるんですかね?
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これまでサウナにはたくさん入ってきたけれど、別にそれで人生は豊かになんかなっていない。

結果的に低空飛行を続けるための補助エンジンにはなっている気はするけれど、その程度のものだ。

そもそも狙って低空飛行しているわけでもないので、サウナなんかに出会わないほうがよかったという観点もある。

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人生はまずまず長いので、だからこそうんざりしながらギリギリの低空飛行を続けるより、とっとと墜落しておいたほうがトータルのマイナスは小さかったというのは十分あり得る。

それを証明するためには「生まれてこなければよかった」と何回思ったかを数え直す作業が必要になる。

ああ、どうしても話が暗くなってしまう。

そんじゃあね、あのね、サウナセンターの帰りに鶯谷のラブホ街で見た女性のことを話すよ。

細身で、姿勢がよくて、氷結のロング缶にストローをさして飲みながら歩いていた。

綺麗と格好いいを両立させていて、美しかった。

それ以上に形容する言葉がもう浮かんでこない。

場所と彼女の雰囲気からしておそらくはそちらの世界の女性なのだろうが、彼女にはどれだけ遠回りをしても幸せになってほしい。

できれば近道をしてすぐに幸せになってほしい。

今が幸せならそれでいい。