軍手に謝る

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手袋の片っぽだけが落ちているのをたくさん見る季節になった。

取り残された片っぽだけの手袋はいかにも寂しげだが、落としてしまった人もきっと寂しいだろう。

不意に訪れてしまったお別れ。

取り残されなかったもう片っぽも「片っぽだけじゃどうしようもないからねえ」と、きっとその前途は明るくない。

軍手が落ちている分には特に寂しさを感じることはないから、このあたりに俺の区別と差別の意識があるのだろうか。

軍手ごめんな、お前にはたくさん世話になっているのに。

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今日はサウナに行かなかったので昨日行った甲賀クリニック、の奥にある境南浴場の話。

珍しくまだ明るい時間に行ってみたら、サウナは混んでいたが座れないほどではなく、水風呂に入るタイミングもいつも一人だった。

サウナでは後ろから「ここのサウナはコスモプラザと比べたら……」という若手サウナーの会話が聞こえてきて、そういうところと比べるのは野暮だろうと思いつつ、一巡目の楽しさを満喫している時期なんだろうなあと羨ましくなった。