テレ東の、あっという間に人気番組になった『池の水ぜんぶ抜く』ではないのだが、こちらも池の水を抜かれている井の頭公園。
珍しいから見物に行ってみたという話。
池の水を抜くことを「かいぼり」と言うらしい。
なでしこジャパンのキーパー?
漢字にすると「掻い掘り」。
漢字のほうが伝わってくる感じ。
かいぼりの作業は平成25年度から、繰り返し手を替え品を替え行われているのだという。
一回水を抜いて、綺麗にして、はい完了!
というものでもないらしい。
平成29年の開園100周年にあわせての実施。
あれ、もう平成30年…
年度だから、3月までに終われば平成29年度か。
風呂の水みたいにどんどん抜けてくれるわけじゃないし、湧き水だってある。
ここは神田川の源流。
今はまだ天日干しの最中で、これからまだまだカラカラになっていく途中とのこと。
水が抜かれた池でボートに乗りたい、なんて物好きも世の中にはいるかもしれない。
しかしボート乗り場はしっかり閉鎖されていて、これが資本主義社会の在り方。
お仕事がないので、スワンボートさんはお休み中。
これは失業ではないな。
自宅待機みたいなもんか。
いいよ、休める時はどんどん休め、君たちも働き方改革。
そもそもスワンボートたちはどこから来たのだろう。
井の頭公園でカップルでボートに乗ると別れる、っていう伝説があるらしいんだけど、そういう話はどこにでもある。
山中湖や河口湖のボートでもその伝説、語られていた。
そもそも大概のカップルは別れるものだから、これは伝説というより真実に近い。
井の頭弁財天、こちらにもカップルでお参りすると別れてしまうという伝説あり。
しかしまあ、大概のカップルは(以下略)。
実は井の頭公園でボートに乗ったし、弁財天にお参りしたこともあるんだ。
若き日の俺と若き日の妻は。
伝説崩壊?
いや、これから別れる(以下自粛)。
しかしこの池の水を抜くのも怖いよなあと思う。
井の頭公園はバラバラになった人間の体が、器用に指紋を削られてゴミ箱に投入されていたという、恐ろしい事件があった場所。
かいぼりによって池の環境を、生態系をというのは当然にしても、隠れた目的も含まれているように思う。
平成25年、最初に水を抜いた時は池の底から山ほど放置自転車が発見されたらしい。
人間なんてそんなもの。
公園だから、子供連れが楽しそうに遊んでる光景がいいね。
物好きのおじさんがウロウロ歩いて、湿った地面の写真を撮ってるのは本質じゃない。
正直まだまだ池の底には水が残っているので、もう少し乾燥した頃また来るかと思っていたところ、明日は雪の天気予報。
池の底まで真っ白になった井の頭公園も魅力的。
見たい!
来たい!
その前に電車が動いてるかどうかがあれだけど。