今回のサウナは江戸川区、HPでは篠崎駅から徒歩13分と案内されているイーストランド。
銭湯の名前がイーストランド。
名前の由来は何だろうか?
東東京だからイースト?
じゃあランドは?
人見知りが勇気を出して確認してみる価値はありそうだ。
篠崎駅は都営新宿線の終点1つ手前、背後には河童ロウリュのレインボー本八幡店で有名な本八幡駅しか残されていない。
都営新宿線が本八幡駅まで開通したのは平成元年、昭和の時代はこの篠崎駅が終点だった。
夕暮れの江戸川区を歩く。
徒歩13分の距離を20分間で歩く。
まあだいたい案内というのはそういうものだし、俺の足が短いせいもある。
住宅地の中を、生活の中を歩いていると、この前の台風で水没しなくてよかったねとしみじみ思う。
治水って大事。
あれ、でもまた週末に台風が来るの?
住宅地の中に光の要塞、といった雰囲気で現れるイーストランド。
デザイナーズ銭湯として現在の姿で営業するようになったのは2015年のことだという。
夕方6時、駐車場は満車だった。
サウナ利用は入浴料470円にプラス300円、これで大小タオルが付いてくる。
浴室に備え付けのシャンプーやポディソープはないが、どうも受付で言えば貸出用があるらしい。
また全ての水に軟水を使用しているとのこと。
(写真はイーストランドHPより転載)
コの字型のサウナ室は遠赤外線ストーブで90℃を少し超えたあたり。
乾にも湿にも偏らずという体感だ。
テレビは日本シリーズ第4戦、裸の男たちがテレビの観やすい角度に固まって座っているのはなんだか微笑ましい。
この時点では巨人菅野がまずまずの立ち上がりを見せて0-0。
(写真はイーストランドHPより転載)
そして水風呂!
軟水なので体はツルツル、天井には照明の妙で水の揺らめきがキラキラ。
気持ちも程よくユラユラほぐれて、リラックスできる。
水風呂のためだけに小部屋が用意されているのにも、こだわって造った感が伝わってくる。
もしやこの水風呂から逆算して現在のイーストランドを設計したのではないか。
どうせ答えは出てこないのだから、そういうことにしておきたい。
デザイナー、なかなかやるな。
露天には休憩用の椅子も置かれていて、お前らここで外気浴しろよと誘っている。
脱衣所からも外に出て縁側で風呂上がりの夜風にあたることもできる。
東東京にこんなに素晴らしいイーストランドがあるのなら、西東京にはウエストランドを造ってほしい。
そうこう考えているうちに巨人が先制され、日本シリーズは4戦目で終わってしまった。
わざわざ銭湯のサウナに入るために府中から篠崎まで行ったのかと、まともな人は思うだろう。
俺はまともな人ではないので、見知らぬ街を歩いて見知らぬ人たちと汗をかくのが楽しくてたまらないし、それでいい。
ただイーストランドの名前の由来を訊くのを忘れてしまったから、今度は見知った街として、篠崎を再び訪れる必要がある。
【イーストランド】