藤崎町藤崎老人福祉センター 西豊田温泉(青森県西津軽郡藤崎町)
藤崎駅の側線跡には、かつてりんごを山ほど積んだ貨車が停まっていたのではないかと想像する。
ここは駅から徒歩5分の250円で入浴できる温泉施設で、見上げると赤茶けた天井が確かな温泉成分を証明してくれている。
格納式で2人サイズのコンパクトでシンプルなサウナ室は、老人福祉センターの一角でありながらどこかラブホサウナ感があってニヤリとしてしまう。
水風呂は1/4円形の1人サイズ、他では見たことがない形だった。
【藤崎町観光情報サイト 西豊田温泉】
https://www.fujisaki-kanko.jp/onsen.html#onsen04
磯乃湯温泉(青森県五所川原市)
ろくに列車が走らない五能線の踏切脇にある銭湯。
金木の斜陽館に行った後に寄ったのだが、クネクネとした構造でテレビの後ろに回り込めそうで回り込めないサウナ室の造りは、斜陽館の2階を連想させてくれた。
入った瞬間むわっと熱さが襲ってくる120℃超のサウナと、飲用のコップがぶら下がっているキンキンの水風呂。
太宰治はどうもなよなよしてサウナとは無縁な男に思えるが、自虐のメンタルを表に出せるタイプは本来サウナに向くと思う。
【磯乃湯温泉(サウナイキタイ)】
https://sauna-ikitai.com/saunas/6575
五所川原温泉ホテル(青森県五所川原市)
ここは豪華浴室のホテルサウナではなく、券売機で390円の入浴券を購入する銭湯だ。
シャワーからしてあからさまにしょっぱい風味があって温泉の名称に嘘はなく、煉瓦と板張りが混ざった造りのサウナ室には、わずかにではあるがホテルの名を冠する意地も感じられる。
水風呂は痛いくらいに冷たく、ラドンの小部屋もある。
向かいにある青々とした芝生の広場が桜で囲まれた松島団地児童公園は、東京であれば大賑わいで間違いない。
【五所川原温泉ホテル】
http://goon-1203.sakura.ne.jp/index.html
大鰐町地域交流センター 鰐come(青森県西津軽郡大鰐町)
見ていて楽しいアルパインサウナ。
これは人間の動きをそのまま機械に代替させるのが夢だった時代のシステムだ。
しっかりと15分に一度稼働していて、往年と変わりのないベテランの活躍は中年サウナ―に元気を与えてくれる。
青森に来てから贅沢にも慣れてしまったが、ここの水風呂も深くてキンキンである。
【鰐come】
https://www.wanicome.com/onsen/
外ヶ浜町健康増進センター みんまやよしつねの湯(青森県東津軽郡外ヶ浜町)
一日5本しか列車が来ない三厩駅の近くにもサウナがあるのだから、日本はすでにサウナ大国であると言っていい。
湿度が高いサウナは、おそらく板を張り替えたばかりで、こんなに木の匂いが強いサウナに入ったのははじめて。
浴室にのみ演歌が流れていて、サウナ室内にスピーカーはなかったが、換気口から歌声が入ってくるので問題はなかった。
施設内には三厩小と三厩中の掲示板、さらに椅子と長机が置かれた多目的室もあって、地域コミュニティの拠点としても愛されている場所のようだ。
【義経伝説に浸かろう!みんまやよしつねの湯】
http://www.aomori-chousonkai.jp/blog/perma_798.html
青森まちなかおんせん(青森県青森市)
おそらく気候に対応するためにそうなっていったのだろう、青森に来てからは熱いサウナと体が痛くなる冷たい水風呂との出会いばかりだった。
ここのサウナと水風呂は緩めで、小休止でほっとした気持ちになる。
広く細長いサウナ室で横に並び、みんなで青森の情報番組を眺める夕方。
茶色い水風呂にはマルシンスパを想起、宿泊者は何度でも入浴し放題である。
【まちなか温泉 青森センターホテル】
https://aomori.atinnhotels.com/
あおもり健康ランド(青森県青森市)
新幹線の新青森駅から徒歩で10分ほど、ここは450円で入れる健康ランド。
蓋をされた浴槽もあるが、広く明るくパワーのあるサウナ室には、やはりここは大衆向けの健康ランドなのだと思わされる。
食事コーナーも閉鎖され寂しい雰囲気は否めなかったが、かつてはプールとウォータースライダーまであったという。
ここは土地の人たちにとっての思い出の場所で間違いない。
【あおもり健康ランド】