野球が当たり前のようにBSOになり、地図から桑畑の記号が消えた時代を、皆さんはどうやって生きてきたのですか?
見次公園の大きな池は、板橋区前野町における琵琶湖でしょうか。
地図では結構な存在感があって、湧水なのは確からしい。
東京は広い。
「さあ、これからは、自由に、どこでも行っちゃってください」の時代が来たら、むしろ俺は東京に引きこもろうとすると思う。
もう多摩川も荒川も渡らない。
たまに小さな空が紛れているのも東京の魅力だから。
さて、ここが初めてやってきた「前野原温泉 さやの湯処」であります。
塩気のある源泉掛け流しの温泉を軸に、サウナと水風呂を変化球として使う贅沢な組み立て。
薬草の香りが強い、露天の奥の忘れられたミストサウナもよかった。
他人とは思えない点で、感情移入できるミストサウナだった。
鮪三点盛り定食1080円。
ゴロ寝できるスペースもあって、自然と長居してしまう。
夜になると、入口の提灯が光る写真とともに「混んでいた」と書かれたレポをよく見るけれど、そりゃそうだろうな。
どんどん人はやってきて、だからといって出ていく者はそうそういない。
とはいえ、午後のおやつの時間を過ぎて、カランが埋まってくると「俺の時間は終わったな」と思った。
まだ青い板橋の空の下を歩いてもう一軒銭湯へ。
こちらは書く機会があったら今度で、そんじゃまた。
以上