境南浴場のサウナは明るかった

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今夜、境南浴場のサウナ室は明るかった。

ここに来たのは4月の頭以来で、なんだか春の始めと終わりを、境南浴場を跨いでキセル乗車してしまった気分になった。

要するに、緊急事態宣言というやつは罪深い。

銭湯のサウナが続々と再開になって、緩々とだが世の中が前に進み出した気がしている。

そう、気分って大事。
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しかしなあ、武蔵境の駅前にはこれまで見たことがないくらいタクシーが停まっていた。

連なって停まっていた。

もう誰も路上飲みで盛り上がっていないし、ギターを弾く者の姿も見えないし、キャバクラの客引きもたった一人。

俺が歩く音がトボ、トボと響いているだけ。

多摩の夜はすっかり早く、寂しくなってしまった。

妻は俺を見て薄く笑う

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朝起きて仕事に行って、昼過ぎからはサウナに入って、夕方からは子どもたちの夕食→風呂にワンオペで対応した。

いつのまにか予定を詰め込んだ時間の使い方を好むようになった。

自由を楽しめる脳の余白が失われたせいもあるのだろう。

妻は俺が、俺のなにかを回せていない様子を見ると、一瞬だけ笑う。

薄く笑う。

昔からそうだったのかもしれないけれど、俺がそれに気づいたのはここ数年だ。

おそらく、まったく、仕事が上手くいっていないのだろう。

上の子が産まれた時に交わした、子どもたちの前ではお互いの悪口を言うのはやめようという約束は、今の子どもたちの様子を見るに、結局は守られなかった。

 

菅義偉さんはただの意地になったおじいちゃんに見える。

小池百合子さんは不機嫌さで周りをコントロールしてきた人にしか見えない。

どちらも可愛げがないから、最後は一人になるのだと思う。

 

せっかく6月になるのだから、たくさん雨が降ればいい。

日本ダービー 戦い終えて

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(写真は2年前のダービーです)

 

日本ダービー 理想と現実

◎エフフォーリア 2着

○シャフリヤール 1着

▲グレートマジシャン 4着

△ヴィクティファルス 14着

△ヨーホーレイク 7着

△グラティアス 8着

△アドマイヤハダル 17着

 

昨日の夜、コンビニに子どもたちの朝食用ヨーグルトを買いに行きながら、いい風だなと思った。

サウナが開いていれば、そのまま境南浴場まで行ってしまえばいいところだった。

しかし星が出ていなかったのは覚えている。

 

今日のダービー、最後の△印に入れたアドマイヤハダルは、皐月賞での本命馬だった。

去年、同じく皐月賞で重視して裏切られ、ダービーできっぱり買い目から外したら3着に飛び込んできたヴェルトライゼンデが頭をよぎった。

今年のダービーは、去年のダービーから繋がっているのだ。

案外伸びなかった皐月賞を見るに、アドマイヤハダルは距離が延びていいとは思えないが、飛びが大きめの走りが東京に合えば3着くらいはあるかもしれない。

好天が条件になるが、今夜の風なら大丈夫だろう。

そう思い、最後の買い目にアドマイヤハダルを拾い、先週のソダシの失速でツキを失ったと見て、吉田隼人を背中に乗せるステラヴェローチェを切ったのだった。

 

労働の日曜日、お使いに出ていた若者から、午後になって強い雨が降ってきたとの報告があった。

馬券は昼休みに仕込み済みで、そこからではどうにもならなかった。

 

結局ステラヴェローチェが3着。

三連単は589.8倍だった。

かつてサニースワローで2着に入り、サニーブライアンで栄冠を手にした「ダービー連対率10割」大西直宏は、乗り馬がない年でもダービーの日は東京競馬場で過ごしていたという。

俺も競馬場には入れないにしろ(抽選に外れた)、せめて府中で過ごしていれば、レース前の雨を見てステラヴェローチェを買えたと思うんだがなあ……

 

鼻差で屈した2着のエフフォーリアは、皐月賞に続く無敗のダービー制覇を逃した。コンビを組んだ22歳の横山武史騎手の戦後最年少ダービー制覇もならなかった。

(スポーツ報知)

レース前に「横山武史にダービーはまだ早い」などと決めつけたことを言っていた連中は、今頃しれっと「惜しかった」と言っているかもしれない。

世の中なんて、人間なんて、そんなもんだ。

俺はこれから横山武史を応援したくなってきた。

ダービーで惜敗したからこそ応援したくなってきた。

外野の声などきにせずに、運命を信じて騎手人生を歩んでいけばいい。

君ならできる。

なんといっても、君の父親は横山典弘なのだから。

【親子制覇】日本ダービー予想【2021】

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◎エフフォーリア

○シャフリヤール

▲グレートマジシャン

△ヴィクティファルス

△ヨーホーレイク

△グラティアス

△アドマイヤハダル

 

◎エフフォーリア。

父・横山典弘が41歳で手にしたダービーのタイトル(今の俺と同じ歳だったのか!)に、22歳の息子・横山武史が挑む。

若いなりに2年前のダービーでは、リオンリオンに乗って逃げを打った経験がある。

それに去年の関東リーディングで、なにより今年の皐月賞ジョッキーだ。

ダービーを勝つには若すぎる……なんて声が聞こえてくると、余計に勝たせてやりたくなる。

馬は4戦4勝、皐月賞では3馬身差の勝利、ダービーでは絶好の1枠1番。

これに無理矢理逆らおうとしたら、競馬が単なる数字合わせの賭博に成り下がってしまう。

 

○シャフリヤール、▲グレートマジシャンは毎日杯の1、2着馬。

皐月賞でエフフォーリアの後塵を拝した馬たちは似たり寄ったり、ならば好タイムで決着した毎日杯組を相手に取りたい。

3月以来のレースなら、どちらも疲れは癒えているはず。

阪神1800mからの臨戦は強調材料にはならないが、シャフリヤールは共同通信杯3着、グレートマジシャンは新馬と1勝クラスを連勝と、東京実績といえるものは持っている。

 

△ヴィクティファルスは皐月賞での人気が忘れられた感と内枠で、△ヨーホーレイクと△グラティアスはどことなくボールドエンペラーを思い出させる皐月賞の内容、最後の△アドマイヤハダルは距離延長で有利になるとも思えないが、皐月賞での本命馬が前売り12番人気なら押さえておかなければ。

 

二十年間競馬をやって、他人に教えるときには馬にほれるな、とニヒルにいい放ちながら、さて自分が買う段になると、どうしても好きな馬に手が出る。ダメだろうな、と思って買って、やはりダメなのである。だから、今日の予想は私に付き合わないでもらいたい。

寺山修司『競馬三文オペラ』より引用)

サウナで梅雨明け

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大抵の人がつまらなそうな顔をして生きているように見えるけど、それはたぶん俺の思い込みだ。

マスク越しに透視をする能力なんかないし、そもそも最近はもう老眼の兆しすら出ている(今年の健康診断で白黒つけられてしまう気がしている)。

お前ら、楽しそうな顔をしろ。

緊急事態宣言が延長されても、笑ってろ。

揃ってつまらない顔をしていたら、まるで世の中の全員が俺になってしまったかのようではないか。

それだけは避けなければならない。

妻ですら「この子たちはあなたみたいにしたくない」と言いながら子育てをしているんだぜ。

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厚木の地下サウナ、アーバンスパ。

前に来たのはいつだったろう。

その時はこんなに強力なミストサウナはなかった気がする。

ヴィヒタが香り、空気が重く、白い雲の中に入り込んで出られないまま。

やっとの思いでドライサウナに場所を移すと、そこは明るく、空気が軽く、カラッとしていて、これは梅雨明け間違いなしだと思った。

そもそもまだ梅雨入りもしていないのだけれど。