天然温泉ロテン・ガーデン(東京都町田市)

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京王相模原線の車窓から、でっかい看板のメシ屋があるのはとっくの昔から認識していた。

しかし足を運んだのは今日が初めて。
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メニューは1枚の写真にはとても収まらないくらいたくさん貼られていて、アルコールもある。

出せるものはなんでも出そうとの気概が感じられる。

テレビでは甲子園初出場、京都国際高校の韓国語の校歌が流れていて、その向こうにはパンパンに具が詰まった餃子を摘んでいるお客さんがいる。
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ここは相模原市緑区にある「吉野食堂」。

俺の遅い昼メシは、グリーンピースがのった750円のカツ丼だった。
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このあたりは市域が入り組んでいて、相模原を歩いているかと思うと町田に入っていて、すぐそこに八王子が見えたりしている。

今日の目的地は天然温泉ロテン・ガーデン。

店があるのは町田市だ。

タオルを持参してニフティのクーポンを提示すれば760円で入れるのだから、小遣い制サラリーマンにはありがたい。
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なんだかイズネスを思わせる外観に笑ってしまうが、サウナ室には設置されていない。

橋本駅から歩けば20分ほどだが、無料の送迎バスもあるので、本来は時間を見計らってそちらを利用するほうがいいだろう。

このあたりの道は車通りが激しいので。
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大雑把にいえばロッキーサウナの左楽、遠赤外線サウナの右楽。

奇数日と偶数日で入れ替えているとのことで、24日の偶数日は男湯が左楽だった。

サウナ好きの間で評判が高いのは左楽。

偶然来たような顔をしているが、今日の訪問は狙いすました偶数日なのであった。

ロッキーサウナはテレビがあるものの、コロナ対策なのか電源が入っておらず、静かな環境。

6分に一度のオートロウリュで湿度があり、空気がズッシリと重く、大変に好みのセッティングだった。

サウナ室は露天に設置されているのだが、前室付きの扉2枚で保温も万全で頼もしい。

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(この画像のみ天然温泉ロテン・ガーデン公式サイトより引用)

井水掛け流しと書かれた水風呂は肌触りが滑らかで、体感は18℃あたり。

深さがあって、胴長短足の自分でもお尻をつけて座ると、おでこまで水位がきてしまう。

皆入る時は中腰で、だんだんと四股を踏む姿勢になっていく。

入ってしまえば誰もが同じ人間であることを実感させてくれる水風呂なのであった。

休憩を兼ねて、黒湯というよりやや薄くコーラ色の天然温泉を使って温まったりしていると、2時間くらいはあっという間に過ぎている。

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今年もまた「花見ナシ」の春になってしまったが、人々は静かに桜を楽しんでいるように見える。

オリンピックもどうやら「観客ナシ」になって、この辺はロードレースのコースになっているはずなんだけど、一体どうなるものなんだろうね?

 

【天然温泉ロテン・ガーデン】

https://roten-garden.com/index.php

【サウナ愛好家各位】どうか都留のサウナに寄ってあげてください

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俺が社会に出たのは2002年春、就職氷河期の真っ只中でした。

なんとかして働き出してみると、学歴だの資格だのサークルで副代表だっただの、俺よりは遥かに、世間でいうところの優秀なやつが多かったのです。

しかし彼らの多くは心を折られて、老兵でもないのに静かに消えていきました。
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社会に出て何年目だったか、まあ二十代の半ば頃と言っておけば間違いないでしょう。

「今年の誕生日は一人ぼっちなんです」と言ったら、お寿司の出前をとってお客さんたちとお祝いしてくれた、銭湯のおばちゃんのことは忘れません。

その銭湯はとっくに閉店して、駐車場になってしまって、おばちゃんは今はどこでなにをしているのでしょうか。

相当におばあちゃん寄りのおばちゃんだったので、もしかして……

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さすがにね、順番でいけばおばちゃんより俺のほうが、先まで生きると思うのです。

だから俺が死んだら、すぐおばちゃんに会いにいきます。

ああ、死んだらすぐにサウナ玉泉に行こうなんて計画もありました。

お通夜の前には相模健康センターで身を清めてからなんてのもありました。

どうも俺は死んでからのほうが忙しいのではないかと。
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今日はその、2002年の春に卒業した母校にやってきました。

仕事というか趣味というか、中途半端になっている俺の専攻について。

アドバイスとお説教をいただき、こちらからも少々のアドバイスと。

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今でも学籍番号を覚えています。

当時の住所も、電話番号も。

この山間の小さな大学も、なんとかコロナ禍を乗り越えつつあるようです。

もともと山梨県は感染者が少ないですからね。

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なんだドブ川じゃないかと言われそうですが、水は澄んでいるんですよ。

都留市というのは、だいたいどこにいても水が流れる音が聞こえてくる、そんな土地なんです。

富士山の雪解け水ですね。
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かつて暮らしていた築10年のアパートは、築30年にスライドしてそのままそこにありました。

サイレンススズカが4コーナー手前で止まった天皇賞は、この部屋で友だちと観戦していたのでした。

あの時は隣の部屋からも「あっ」という声が聞こえてきました。

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そういえば「最近の大学生に伝えたいことは?」なんて話をされたんです。

上から目線でビジネスとやらを語れる身分ではありませんので、「今は自分を大きく見せたがる人がたくさんいるので……」なんてことだけを答えました。

しかしこれは社会人というより最近の流行りそのものにも思えるので、すでに学生の中にもそんな態度をとっている者が増えている可能性はありますね。

ただもちろん、悪質さでは社会人が上回ると思われますが。
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谷村町駅の近くにある「荻窪」なる店で肉うどんを食べました。

いわゆる吉田うどんというやつです。

初めて入った店でした。

かつての馴染みの店たちは、どこも鬼籍に入ってしまったので。
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昼にうどんを食べて、泰安温泉で昼サウナに入って。

これは20年前の自分と同じ行動です。

かつてはこの後、昼寝しながら夜を待ち、田舎の街の繁華街に繰り出していたのでした。
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インバウンドがどうこうというより、富士山周辺の観光が復活してくれないと、このあたりは厳しいと思われます。

サウナ愛好家各位。

どうか都留のサウナに寄ってあげてください。

とにかく水が良くて、知る限りぬるくてつまらないサウナ室は存在しません。
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帰りたくないなと思いつつ、その先に大した現実は待っていないことも当然理解しつつ、それでも帰りました。

当てもなく消費できる時間は、贅沢そのもので間違いありません。

おそらくは東海大相模が優勝するので

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今年もまたマスクをしたままの春が来てしまった。

しかしマスクがどこでも手に入る分、去年よりはマシなのかもしれない。

感染者数はずっと多いけど。

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甲子園が始まった。

今年は開催できて本当によかった。

夏と比べればここに賭ける雰囲気は薄いけれど、負けても「また夏に」と言えるのが春の大会のいいところ。

おそらくは東海大相模が優勝するので、東海大甲府は今日の試合を誇りに思っていいのでは。

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今日のサウナは境南浴場。

武蔵境はイルミネーションの冬から桜の春に変わっていた。

入浴中に地震がきたが、床が揺れているのか自分が揺れているのか、判別がつかないうちに収まってくれた。

周りの人たちも平然としていて、案外と大きな地震だったのを知ったのは店の外に出てからだった。

上星川浴場が愛されている理由が知りたい

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オリンピックはやはり開催して欲しくないのです。

我が家の近くが会場になっているというのもあります。

最近になって無観客でもと言われていますが、外国からはさすがに選手だけではなく、関係者のなんぼかとプレスも入ってくるでしょう。

巨大な便所扱いされている東京の、汚物扱いされている人間たちの中に、わざわざ飛び込んでくるのはアホらしいよと伝えてあげたいものです。

そして「オリンピックを目指してやってきた選手がかわいそう」と「オリンピックがやれる状況ではない」は全く別の問題であると思います。

ごちゃ混ぜにした「出場できなくなる選手たちがかわいそうだから中止を主張すべきではない」というのが一番友だちになれない感じのあれですが、主張している当人には友だちが多そうな気がするのがさらにあれですね。

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日記だから今日のことを書くとは限らない。

これは一昨日に行った上星川の満天の湯の、すぐ近くにあった上星川浴場。

踏切の脇にちんまりとある、その佇まいがとても好ましかった。

こじんまりとした上星川の地に満天の湯と両立して存在しているのだから、なにか愛される理由があるのだろう。

俺は腹が減っていたので、まずすぐそこの「星華園」で味噌ラーメンと半チャーハンのセットを食べた。

そうしたら予約していた五塔熱子さんのアウフグースの時間が近づいてきたから、そのまま満天の湯に向かった。

上星川浴場が愛される理由については、後日フィールドワークする宿題が残された。

大谷翔平のスライダー

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元々入れてもギリギリ6人のサウナ室を、5人までに制限したところで大した影響はないのだけれど、それでもあけぼの湯なりにコロナ対策のシフトは敷いている。

21時のあけぼの湯は駐車場待ちが出るくらいには混んでいたが(最近「密」ってあんまり聞かなくなった?)、お客同士は誰も口を利いておらず、さすがは府中市民たちだと思った。

 

その府中市民たちが「おおー」と声をあげてしまったのが、サウナ室のテレビに、縦に落ちるスライダーとやらで三振を取った大谷翔平が映し出された時。

一緒に汗をかいている4人中2人が声を出してしまったから打率5割だ。

しかし大谷はずいぶんと投げ方が変わってしまったように見えた。

前は足を上げて、真っ直ぐに体を立てて、そこから重力を生かして投げ下ろすスタイルだった。

今は大きくなった体で(これはエンゼルスのユニフォームが膨張色なのでそう見えているのかもしれないが)、横の回転も使って投げているように見える。

なんだかアメリカに行ってから、日本人のスタンダードなフォームに近づいた感がある。

相手のあるスポーツなので、変わっていくことも必要なのだろうが、去年の数字を見ても今年の大谷はそう楽観視できないのではないか。

実際、今日も縦のスライダーに歓声が沸いたとはいえ、2回強を投げて5失点だった。

 

緊急事態宣言が明けても静かなほうがいい。

が、そうもいかないだろう。

世界も府中も俺のものではないので。

今夜もあけぼの湯の水風呂はずっとドバドバと、質実剛健に掛け流しだった。