パパはコスモプラザ赤羽へ

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「串焼80円〜 飲み物280円〜」の看板と「すぐご案内できます」の貼り紙の先にあるのが北区立赤羽小学校。

ロッテ水上が三塁線の打球を止めたら「ディスイズ プロ野球!!!」と絶叫してくれる安部憲幸アナに、「ディスイズ赤羽!!!」とこちらもお願いしたくなるくらいこれぞ赤羽の風景だ。

ここなら放課後にさくっと一杯、なんなら休み時間に抜け出して一杯もいける。

俺がこんな小学校に通っていたらアル中になっていたかもしれない。

「今日は給食はありません」の校内放送が聞こえてきて、おそらく今日は始業式だったのだろう。

そういえばうちの息子も今日から学校だったはずだが、しっかり向かったのかどうか。

朝ちょっとだけ顔を合わせて、すぐに二度寝に入ってしまった(俺が)のでわからない。

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「パパは休みたかったら、自分で電話して休めるからいいね」と、時々息子は言う。

労働が、拘束が、安月給がといつだって文句ばかり並べてしまうが、小学校に通っていた頃より今は自由に暮らせているのも確かだ。

ラソン大会はないし、昼メシは自分の好きなものだけ食べられるし、ウマが合わない上司と揉めたら組合に垂れ込むこともできる。

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コスモプラザ赤羽で90分1100円のサウナ。

この店は余計なものがなく、かつサウナから出たらすぐそこに水風呂があるものだから、自然とストイックにサウナ→水風呂を繰り返すことになる。

店内から注文もできる横の寿司屋が平日のランチ営業を止めてしまったらしく、ラーメンや焼肉にも今日はどうしてか惹かれず、結局駅のテナントでショートケーキのパフェを食べた。

税込900円、サウナと合わせて2000円。

俺が小学校6年生だった頃の小遣いは確かジャンプ代込みで月2000円、当時の週刊少年ジャンプは確か180円か190円だったと記憶している。

いつだって男たちはドラゴンボールより先に電影少女のページを開いていて、こち亀の第100巻は発売日に買った。

それは携帯など誰も持たず、皆が前を向いて歩いていた20世紀の思い出だ。