浅草は混んでいたけれど、おそらく師走は関係ない。
いつだって浅草はこんなもの。
千束通り商店街を抜けて、「奥浅草」と呼ばれるエリアまで行く。
実際に奥浅草という名のバス停もあるから、単なる通称ではないのだと思う。
朝起きて、どうしてかパンケーキを食べたいと思った。
四十男の欲求としては不自然かもしれないが、これくらいの欲求なら付き合って満たしてあげたほうが手っ取り早い。
そうでなければ自分がかわいそうだ。
3人のお姉さんが仲良く仕切っているお店。
5段式のビッグホットケーキは850円。
「メリークリスマス」と言いながら運んできてくれて、カルピスバターの上にはサンタクロースが乗っかっていた。
さすがにサンタさんの上からシロップを掛けようとは思わなかったよ。
「ニコニコしながら食べてくれたからねえ。こっちも嬉しくなっちゃうわよ」とお姉さん。
ごちそうさまでした。
腹ごなしにしばらく歩く。
歩いて、歩いて、今日第二の目的地へ。
台東区日本堤1丁目、初めての天然温泉 湯どんぶり栄湯に到着する。
このあたりは吉原や山谷があって、人間の業の深さが垣間見える地域だが、ここ湯どんぶり栄湯はなかなか清潔な銭湯で素晴らしい。
午後2時のオープンとほぼ同時に入店する。
銭湯料金にサウナ利用の250円を合わせて720円、タオルのレンタル有り、シャンプーとボディソープは1セットだけ固定された備え付けがある。
タオルにボディソープを出して、カランまで歩いて、そこから身体を擦る。
しかし常連さんたちはみんな自分のセットを持ってたな。
湯どんぶりの名の通り風呂がたくさん。
シルキーな露天風呂の浴槽の中に壺型のどんぶり湯があるのは、見たことがない造りだった。
(この写真のみ天然温泉 湯どんぶり栄湯HPより引用)
サウナは開店直後だったせいか80℃と室温低め。
時間が経つにつれて遠赤外線ストーブのエンジンがかかってきて、40分後には90℃まで。
ここのサウナはヒマラヤ岩塩サウナというもので、美肌効果と発汗効果が売りらしい。
一度だけでは美肌はどうなのか分からないが、湿度寄りの設定もあって確かに発汗はよく、ビッグホットケーキもだいぶ消化されてきた感。
水風呂には小さいが滑らかな滝の流れがあって、しかし水面はバイブラで荒ぶっている。
表示は20℃。
今夜はロウリュのイベントが行われる日らしいが、そこまで滞在することはできなかった。
クリスマスイブ。
パパは二人の子どもたちのためにチキンとケーキを買って帰らなければならない。
自分だけ先に、たらふくケーキは食べてしまったのだけれど。
【天然温泉 湯どんぶり栄湯】