久しぶりに来てみたら、浦和競馬場が武蔵浦和駅のようになっていた。
2号スタンドの建て替えが完了したのね。
お疲れさまでした。
そんでもってその2号スタンドの前に、JBCまでのカウントダウンがされてる看板があるわけ。
ここはスタンドが綺麗になっても、コース自体はあれなもんだから、終わった後もいろいろ言われるかもしれないけど……
まあ、金沢競馬場でもやれたんだからなんとかなるか。
俺は自宅でネット観戦します。
もしくはお仕事へ。
入口では新人の福原杏騎手が鴻巣市の和菓子屋の饅頭を配っていて、こういうところの浦和イズムは消えていなくて安心する。
福原君は今年の4月30日にデビュー、今日1つ勝ってもう通算26勝目だから立派だ。
秋はこれまでのペースより浦和開催も増えるし、ぜひとも50勝までいってほしい。
「あらかわいいのね、小さいのね」とおばちゃんたちに人気だったから、きっと長くやっていけるに違いない。
男が仕事をする上で年上の女性を敵に回さないのは大事なこと。
饅頭も美味かった。
今日は青空の下で騎手とお馬さんを眺めることが目的。
もちろん馬券は買うけれど、この競馬場で大勝負を賭けるほど俺はもう若くない。
三連単で1、2列目は堅実に、3列目でちょっと手を広げていくくらいの感じで。
5レースの三連単2390円、7レースは2100円、8レース1480円、9レース1030円。
馬券を獲る喜び、しかしつきまとうオッズとの戦い。
広げた3列目の意味はあまりなかった一日。
贔屓の森泰斗はこの猛暑日でも頑張ってくれて、今日も2勝。
ここにくると一人傑出した騎手に見える。
しかしメイン、菊月特別のトーセンゼロスはどうしちゃったのよ。
「いいか、これだけ暑けりゃ馬だって夏バテする。人間と同じだ。睡眠不足になって、目の周りにクマが出る。馬なのにクマ、覚えやすいだろ?だからあの馬を買うんじゃねえぞ。そうだ、4番だ、そうだ、4番だ」
パドックでおっちゃんが講釈を垂れていたその4番が、抜群の手応えで4コーナーを回って、直線で後続を突き放して青い帽子ただひとつ。
やっぱり競馬は現地観戦が面白い。
終わってみれば財布の中はこのいもフライ、唐揚げ、レモンサワーの分がマイナスになったくらい。
結果としては浦和競馬場に軽く一杯飲みに来たようなもので、これで充分だ。
そして俺はこのいもフライがある限り、埼玉県は北関東の一員だと思っている。