▲サトノクロニクル
△クリンチャー
競艇風に言うと「枠が走る」と言っていいくらいの条件である、京都3200mの天皇賞・春。
最短距離を走れる内枠が有利なのは分かりやすい傾向。
しかし今年は1枠1番ミッキーロケットから4枠7番ピンポンまで、最内からズラリと購入意欲をそそられない馬が並んでしまった感がある。
「内枠だから」しか買いの理由が見つからない馬たち、ここは思い切って軽視。
◎シュヴァルグランは6枠11番。
前走大阪杯は叩きの一戦にしても13着は情けない敗戦。
しかし勝ったスワーヴリチャードはこの後安田記念へ、2着のペルシアンナイトは去年のマイルCSの勝ち馬と、シュヴァルグランには向かないにも程がある軽量級のレースだったと見なして度外視。
このレースと相性のいいハーツクライ産駒、頼もしい先行力もある。
一昨年は3着、去年は2着、今年は悲願達成の予想。
◯アルバートは3000m以上のレースで7戦4勝の距離適性を重視。
位置取りはシュヴァルグランより後ろになってしまうが、内枠の先行馬が沈むところに外から差し込んでくる。
このあたりは好走条件に4コーナー好位が要求される例年とは異なる流れを想定。
▲サトノクロニクルはやはりハーツクライ産駒。
前走阪神大賞典ではレインボーラインの2着だったが、先週よりは重くなった馬場でレインボーラインより前の位置が取れる部分で逆転の評価。
58キロへの不安も、ハーツクライの血で無かったことにしてしまおう。
△クリンチャーはやはり4コーナーで前方の位置が要求される例年の展開になった場合の残り目、△レインボーラインは追い込んで恵まれればの3着まで。
騎手同士の駆け引きも楽しみな長丁場のレースだが、今年はボウマンとルメールのどちらかが頭に来るのでは、と見る。