「サウナで」と言ったら「えっ?サウナ!?」と驚かれた。
サウナに一人、水風呂に一人。
やっぱり一人はいいなと思った。
ここから先の残りっカスの人生は、どれだけの時間を一人で過ごせるかの勝負だと思う。
いつのまにかサウナ趣味の世界は人が増えて、派手になって、信用できなくなった。
今日は府中の旭湯の、浴室の隅っこの小さな水風呂に浸かっていると、ここがなんだかサウナブームの最果てに思えてきた。
「サウナで」と言ったら「えっ?サウナ!?」と驚かれた。
サウナに一人、水風呂に一人。
やっぱり一人はいいなと思った。
ここから先の残りっカスの人生は、どれだけの時間を一人で過ごせるかの勝負だと思う。
いつのまにかサウナ趣味の世界は人が増えて、派手になって、信用できなくなった。
今日は府中の旭湯の、浴室の隅っこの小さな水風呂に浸かっていると、ここがなんだかサウナブームの最果てに思えてきた。
家族旅行中に、はじめて甲子園で東北の高校が優勝したのを知った。
周囲もちょっとざわついていた。
熱海港と初島を結ぶフェリーの中で「仙台育英って優勝したことなかったの?」という会話を何回も聞いたし、妻もそう言っていた。
会員制、もしくは紹介制。
今回エクシブ初島に泊まれたのは、間違いなく妻の力だった。
リビングにカウンターキッチン、寝室が2つある我らが家族の部屋に「豪邸だ!豪邸だ!」と息子たちが喜んでいたのもまた、妻の力なのであった。
ちなみにここエクシブ初島はサウナからも水風呂からも水平線が見えた。
熱は少々弱めで、万人向けだった。
甲子園の話に戻るけど、高校球児は大人びて見えるので、「子ども」と表すと違和感がある。
しかし彼らは全員間違いなく俺の半分も生きていない。
2年前の春、真っ先に「高校生の野球大会なんて中止だろ」と口にする大人がたくさんいた。
野球嫌いがチャンスとばかりに襲い掛かってきた感もあったが、自粛となればまず抑圧の対象は子どもが絡む事柄が多かった。
子どもたちを押さえ込むことで、手っ取り早く自粛のポーズをとっているようにも思えた。
もう少し経つと、大人たちは子どもたちにこんな言葉を投げつける予感がある。
「子どもたちに選挙権がないのは、子どもたちの努力不足」
目の前にホールケーキがあります。
5人で分けて食べましょう。
今はいかにして正確に5等分するか、そのテクニックで「すごい!」と言われたくて、バズりたい時代に見える。
俺が子どもだった頃は、さっさと5つに切り分けて、一番大きな一切れは一番小さな子に渡していた。
振り返れば、子どもがまだまだ優しくしてもらえる時代だった。
熱海市のホームページによれば、初島小中学校に在籍しているのは小学生が7人、中学生が1人だけ。
3人いるという小学4年生は、きっと初島の黄金世代なんだろうな。
子どもが地理を勉強するというので、ならば時刻表を読めばいいと答えた。
いつのまにか「舌足らず」は、舌の短そうな話し方ではなく、言葉足らずを表す言葉として定着してしまった。
離人の意識は楽しくて、最近はサウナに来ると「俺はサウナが好きだったんだ」と気づく。
昨日行ったサウナは木更津のつぼやだった。
木更津のつぼやが一番好き。
— ふちうサウナ (@f_shiraitodai) 2022年8月19日
夏休み、よくわからない親戚の家に連れていかれて、それでもジュースやお菓子をたくさん出してもらっているうちに子どもらしく満足して、最後は「またねー」なんて結局なんの繋がりなのかわからないままだった親戚のおばちゃんに手を振っていた、あの日を思い出す。 pic.twitter.com/i2qWveV06O
↑そういう美しく語れる一面がありながら、しかし篠山紀信撮影のヌードカレンダーが貼ってあるのもまたこの木更津の親戚の家。
もちろん嫌いじゃないからいいんだけどさ。
東京や神奈川のサウナ好きは、よくつぼやの熱々サウナに入るためにアクアラインを渡っていく。
これはもう、浜田幸一先生に感謝するしかない。
しかしハマコーさんは、あんなにあからさまにヤ○ザだったのに、どうやって議員になったのかと思う。
いくら時代が違うとしてもだ。
それ以前に、よくぞ票が集まったものだとも。
今日は下の子の七五三の撮影に。
上の子もまた、1/2成人式ということで撮影を。
1/2成人式はわけわからんとか、そんなもんいらんとか、そりゃもともとそんなイベントなかったやろとか、否定的な文脈で語られていることが多いので、あえて肯定することにした。
最近の大人たちは子どもたちを否定することが正義だと思い込んでしまっているから。
そもそもそこに正義なんて必要か?
世の中は狭量な大人ばかりなのに、子どもたちはよく生きてくれていると思う。
大人というのはそういうものだ。だからといって大人を責めてはいけない。大人を相手にするときは子どもは寛大でなければならないんだ。
ドリルをやってください。
誰か家族に丸つけをしてもらってください。
そんな宿題があると、その面倒を見るのはいつも妻だ。
この夫はどうも、学力の面で信頼されていない(一応は現役の大学院生なのに!)。
しつけも結局妻だよなあ。
夫からすると、妻の気になることがあるとやり過ごせない気質に便乗している部分はあるけれど、うちはもうそうやって回っていくのだろう。
とはいえ、俺にも子どもたちに対して思っていることはある。
子どもたちには人生の大きな決断は自分でさせてやりたいし、させなければならない。
それができないと、できなかった時点で人生の時計が止まってしまうから。
だから俺は42年も生きているのに高校受験の願書を出す前夜から身動きがとれないままで、高橋由伸は今でも慶応のユニフォームを着て神宮の外野を守っているに違いないと思う。
もともとの予定にコロナ禍が便乗してきて、しばらく大学から締め出されて過ごしている。
そうなると働くだけ。
いや、結構な時間を費やして、結構な量の仕事を捌いているつもりだけれど、「仕事だけ」だと気分が軽いし働けてしまう。
今は本気で、お盆休みなんていらないと思っているからこれは重症だ。
人間はこうして意識と身体の実際に差が出ると、あっという間に死んでしまう生き物だから、みんなは注意してくれよな!
「人間はね」と王子様は言った。
「急行列車で走り回っているけれど、何を探しているか自分でもわかっていない。ただ忙しそうにぐるぐる回るばっかりなのさ……」
それから付け加えた。
「無駄な苦労だよ……」