境南浴場の上澄みしか見てこなかった

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午後になって外に出たら晴れていたのに気づくような生き方はもったいないと思う。

思うだけで教訓にはならないのだけれど。

武蔵野プレイスでパンケーキを食べて、お勉強をしようと思って出かけたけれど、水曜は休みだった。

図書館というと月曜休みの頭しか持っていない。

はじめて出会った図書館のカレンダーが、その後出会った図書館のカレンダーまで決めつけてしまう。

柔軟性のなさは歳を重ねたせいじゃない、産まれ落ちた瞬間からずっと。

 

16時5分頃、開店直後の境南浴場へ。

80℃を少し割るくらいだったサウナが、じわじわと90℃まで上昇していく過程を体感した。

いつもは子どもたちが寝てから来て「98℃だった!」とやっているのだから、俺はいかに境南浴場の上澄みしか見てこなかったのかということだ。

誰もいないサウナ室は、サウナマットも空気もカラッとしていた。

いつも自分が「適度な湿度」と感じてきたものはなんだったのだろう。

 

今夜は山本由伸のピッチングを観るために、18時までには帰らなくてはならない。

明日は仕事だが、やはり田嶋大樹のピッチングを観るために、18時までには帰らなくてはならない。

オリックスが強いと俺の一日は短い。

船堀のコア21は失われたら終わり

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日曜の午後にどこまで行けばゆったりとサウナに入れるか。

そう考えたら府中から船堀まで移動しなければならなかったのだから、サウナブームというやつは罪深い。

船堀のコア21は失われたら終わり。

個室サウナやおしゃれサウナが流行っていることにされる昨今では、こんなにサウナらしい匂いがするサウナが新たに生まれることはもうあり得ない。

そして新たに生まれてくる個室サウナたちは、利用料金から察するに長生きはしない。

廃サウナ跡が乱立するかもしれない。
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船堀タワーの上から東京の夕景でも眺めようかと思ったら、年内は展望台を閉めているとエレベーターの前に掲示があった。

タワー下の1階はワクチン接種の会場になっていて、パラパラとパイプ椅子が並んでいた。

薄情なもので、自分がワクチンを打ち終わってしまえば「まだやってるのか」くらいにしか思えなかった。

俺の晴れた土曜日なんて

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頭数は間にあっている感じだったので、昼で帰ろうと思った。

11時半頃にそれを言い出そうとすると、まさにその瞬間に同僚がやってきて、「今日、半休にしてもよろしいでしょうか」と、本来は俺を相手にしている時ではない丁寧な口調で、しかし真面目に訊いてきた。

俺はどうぞどうぞと休暇の取得を笑顔で勧めて、自らが休む構想を思いついた瞬間に潰した。

そして午後もずっと働いた。

なんならいつもより働いた。

 

晴れの日が直接結びつく趣味を持っているわけでもなく、おそらく俺が職場を後にしたところで、そこらをブラブラしてここらのサウナに入るだけの午後だっただろう。

そして丸一日働いてきた顔をして、しれっと家に帰っただろう。

実際には本当に一日働いて、帰ると妻から「休日出勤の日くらいもう少し早く帰ってこられないのか」と、あれな口調でなじられた。

 

俺の晴れた土曜日なんて、そんなもんだ。

そしてニューウイングはどうなんだ?

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先日からおそらくブタクサのせいなのかなと思っていて、鼻がムズムズする気配を市販の薬で凌いできたのだけれど、今日は部屋を移動するたびにくしゃみが出る寒暖への弱さまで披露してしまって(換気のせいで室温に差がある)、1.5回り歳下の子から大笑いされてしまった。

病院に行くと鼻の粘膜を焼かれたりするのだろうか。

俺は右肩のリハビリが途中のままで、歯医者も治療中で放ったらかしになっている。

耳鼻科にも整形外科にも歯科にも、なんの決着もつけられないまま今年が終わっていきそうだ。

「今年もよろしくお願いします」と続けないのは、自分自身に今年を全うする自信がないからです。

(「『府中白糸台日記』新年あけましておめでとうございます」より)

結局11月まで生きたのだから、たぶん今年いっぱいは生きているんじゃないだろうか?

誰に頼まれて生きているわけでもないけれど、今日があるだけで上等なのかもね。

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昨日行ったサウナは錦糸町のニューウイング。

ここに来るとおそらく3年前あたり、浴室の入口であの支配人と「本当にサウナブームなんてきてるのかねえ」と話したのを思い出す。

あれから世の中は酷いことになって、俺も今年は酷い夏を経験して、今ようやく立ち直る方向に向かいつつある。

サウナはどうだ?

水風呂はどうだ?

二股カルシウム温泉はどうだ?

そしてニューウイングはどうなんだ?

多磨霊園は高級すぎる

やっと府中の免許センターが見えてきたところで、これから多磨霊園の脇を通るか、なんなら真ん中を突っ切って帰ろうとしているのがこんな時間なわけで。

怖くなんかないよ。

どれだけ死んだ人間が埋まっていようとも、生きた人間のいない場所は、いつだって穏やかだから。

 

しかしまあ、俺の嫌いな人間に埋まってもらうには、多磨霊園は高級すぎるね。