クワガタムシはどこいった

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昨日の夜は23時に寝た。

日付が変わってすぐ、0時半過ぎに起きた。
脛のあたりにムズムズする感覚があったからだ。
世の中には「むずむず脚症候群」という症状があることは知っていて、それにまだ深い眠りに入っていたわけでもなかったから、俺にもその症状が出てきたのかとまだ寝ぼけにまで至っていない頭で冷静に思った。
しかしムズムズして眠れないというのは聞いたことがあったが、寝ていてムズムズで起きてしまうのは厄介だ。
眠りは生き続ける上での基礎、仰木監督も「よく食べられること、よく飲めること、よく眠れるということは素質」と断言していた。
おそらく野茂英雄イチロー田口壮吉井理人もその素質を持っていたのだろう。
野村貴仁はどうだったかわからない。
こんなところでむずむず脚症候群になって、これからの人生にまた面倒なことを抱え込んだなと思ったが、とりあえず脛に手を伸ばしてみたらクワガタムシがいた。
虫かごから飛び出してしまったらしい。

 

ひとまず落ち着こうとトイレに行ったが、トイレットペーパーがないことに気づく。
予備もない。
どうしてこんなことに気づいてしまったのかと思ったが、朝になって子どもが騒ぎ出す前に気づいてよかったとも思う。
もちろん午前の1時、近くのコンビニでトイレットペーパーを購入。
選択肢はなくダブルの12ロール。
トイレにセットして、予備は押入れにしまって寝る。
雨は降っていなかった。

 

明け方、サイレンの音が聞こえた気がしたがこれは定かでない。
夢かもしれないし、どうぜ夢なら楽しい夢が見たかったと思う。

 

6時半起床。
妻がテレビを指差して、停電で京王線が止まっているという。
上の息子はいつものように顔を洗い、着替え、朝食をとって、集団登校で一学期最後の学校へ向かっていった。
下の子は妻とともに保育園に行った。
妻は京王線を使わず、迂回して職場を目指すという。
俺はどうせ迂回しても混んでいるし、いいことはないだろうと遅めの出勤を決断して吉野家へ。


辛子明太子定食、みそ汁は豚汁に変更。
甲州街道はいつもより車が連なっていた。

雨の日は木更津へ

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静岡のサウナしきじまで行こうかという案もあったが、雨模様のためそこまで遠くまで行く気になれず。

ならば次善の策は特急ふじさんに乗ってオアシス御殿場へ、と思ったら小田急線のダイヤが乱れていた。

そこで第3案、木更津のつぼやへ。

ヤクルトの山田哲人だって外れの外れのドラフト1位だった。

引け目なんて感じる必要はない。

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サウナは124℃!

ホスピタリティ、おもてなし……無理やりそんな言葉を当てはめたら安っぽくなってしまう、優しい紳士とお姉さまの接客。

帰ってきてから思ったのは、俺が今日行ったのはサウナ施設のフィールドオブドリームだったのではないかと。

しかし底が抜けそうな黒湯バイブラ風呂にもしっかり浸かっておいたおかげで、夜になっても肌がツルツルしている。

つぼやは確かに千葉県木更津市にあって、幻ではなかった。

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約2年ぶりの来訪、あの篠山紀信撮影のヌードカレンダーは今年も飾ってあるのだろうかと楽しみにしていたら、大相撲カレンダーが貼ってあって俺の望むヌードはこれではないと思わず笑った。

俺の望むヌードカレンダーは以前とは場所を変えて、しかし同じロッカールーム内にしっかりと貼ってあった。

殺風景だった壁が小洒落た板張りになっていたりして、つぼやはまだまだやる気だなと嬉しくなった。

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灼熱のサウナ室の中で情報番組を眺めながら、

「高校生が斬られたって、酷え事件だな」

と、 背中に見事な墨が入った優男たちが語り合っていた。

7月16日の小トリップだった。  

天然温泉 きぬの湯(茨城県常総市)

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朝起きたら「あ、今日の俺死ぬな」と思ったんです。

でもどんな死に方をするのかまではわからない。

我が予感ながら無責任なもんです。

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で、それを口実に仕事を休むことに。

小学1年生の息子は「大人はいつでも休めていいね」と言い残して学校に向かっていった。

息子は入学以来一度も小学校を休んでいない。

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お前は頑張れよ、お前には未来があるのだから。

父のような男にはなるな。

そのためには父の真似をするな。

これは本気の遺言だ。

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気づいたら、いつのまにか小貝川の土手の上を歩いていた。

府中市民なのに、茨城県つくばみらい市へ。

訳がわからないでしょ?

でもね、訳なんかわかる必要はないよ。

なんでも理解してやろうなんて、思い上がりもいいところ。

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関東鉄道常総線守谷駅から歩く、歩く、歩く。

死ぬどころか健脚な一日。

今年はセミの声を聞く前に、トンボがたくさん飛ぶ夏なんだろうか。

そのくらいのことなら知りたい、理解したい。

知らないことがもったいない。

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で、小目沼橋に到着。

欄干のない沈下橋、去年の年末に高知で見て、その後茨城にもあることを知った。

大雨が降ったら沈むことを前提に造られた橋。

普段は生活用として当たり前のように使用されているのに、ピンチになると見捨てられてしまう。

今日の仕事を休んだ誰かさんのような橋。

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沈下橋のメッカは高知だが、大分にもかなりの数が残っているらしい。

あとは全国各地にちょこちょこと。

サウナ巡りの次は沈下橋巡りになるのかもしれないが、別に並行してやったっていいか。

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そしてようやくメインテーマの天然温泉きぬの湯。

小貝川を渡って、幸楽苑のラーメン食って、鬼怒川を渡って、きぬの湯。

2時間は歩いたか。

よっしゃ健康、目指せ長生き。

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同じ敷地内に温浴施設、物産店、そして別荘としてのきぬの湯がある。

別荘には家族風呂があるらしい。

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(写真は天然温泉きぬの湯HPから引用)

名前の通り温泉メインの施設ではあるが、サウナも高温のスタジアムサウナ、中温で寝そべりスタイルのメディテーションサウナ、さらに塩サウナと三者三様に楽しめるように設置されている。

スタジアムサウナの上段からテレビの大相撲中継を見下ろしていると、まさにスタジアムな感覚に。

益荒男たちの戦いを、無責任に眺めている時間が楽しい。

何事も無責任が一番だ。

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好きなサウナを選んで汗を流せばいいのだが、水風呂がなあ……

天然井戸水の掛け流しと書いてあったので、今の季節は特にキレが感じられないのかもしれないが。

今日のところは外気浴でフォロー。

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一般の利用は1400円で小タオル付き。

リクライニングシートの休憩室もあるので、特に割高な感じはしない。

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帰りはきぬの湯最寄りの(それでも結構歩くが)小絹駅から。

この鉄道はディーゼルカーなので、架線が無くて空が広い。

 

【天然温泉 きぬの湯】

https://www.kinunoyu.com

龍角散をのど飴でしか知らない

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最近は働いている時間がひどく無駄なものに思えて仕方がない。

そんな話をしてしまったら「じゃあお前はどうやって食っていく気なんだ」なんて真顔で言い返してくる人間モドキがいて、俺はなんでこいつに猿でも理解できる言語なんぞ使ってしまったんだろうと後悔した。

生きてきた39年間の中で耳に入れてしまった、人間モドキが発した「あなたのためを思って」という主旨を持っているらしい不協和音はただの一度も何の役にも立たなかった歴史的な事実。

 

ああ脳が疲れているなと思うのは、こんな冴えない時期に冴えない風邪をひいて鼻が詰まって鼻炎の薬を飲んでウトウトしているはずなのに、すぐ耳元から嫌いな奴の声が響いてきた時。

あくまで参考だが、その嫌いな奴は2年前に死んでいる。

 

痛い痒いだけの話を、ネットで調べてその場で大病に結びつける人間が嫌で、駄目になってもくたばるだけだと思いながら生きている。

 

「あれ、俺、今、何考えてたんだっけ?」が増えてきた。

もうどこかおかしいんだろうね。

 

なんだかよく分からないけれど、素晴らしい健康診断の結果が出てしまった。

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今日のサウナは神田のセントラルホテル、入浴は優待券利用で1000円。

「毎日龍角散飲んどけよ。『あれ、今日はおかしい』と思う日があったらすぐ病院行け。俺は喉頭癌だった」

先達からの言葉、俺は龍角散をのど飴でしか知らない。

蕎麦とサウナと妖怪と

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夕方の横浜で460円のかき揚げ蕎麦を食った。

外食は選んだ時点で自分にも責任があると思っているので、大概のものは美味かったことにしてしまうのだが、このかき揚げは40点くらいだった。

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スカイスパへ寄った。

アウフグースを挟んでのスピード1時間入浴、1400円。

今日は3セット!

と決めてしまえば1時間で充分だ。

サウナ室から日産のビルを見ながら、みんな早く帰れる世の中になればいいのにと思った。

ただしカルロス・ゴーンは帰ってこなくていい。

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「人間はやはり、ゆっくりめしを食い、ゆっくりと糞をするべきだと思っている」

「金はほしがると逃げる」

そのままそごう横浜店で『水木しげる 魂の漫画展』は割引ありでちょうど1000円。

水木先生は前職の時に一緒に仕事をさせてもらったことがある。

俺は調布で働いていて、水木プロが調布にあって、水木先生もよく調布のパルコあたりをご夫婦で歩いていた懐かしい光景。

耳は遠かったが、大きくて、元気な人だった。

この人はずっと元気なんだろうな、と思っていた。

長く働いた職場の割にろくな仕事ではなく、いい思い出もなく、人にもうんざりし続けて、それでも調布の街を嫌いになりきれていないのは、水木先生との思い出があることも要因のひとつ。

 

そしてこの後は夜の仕事へ。