朝起きたら「あ、今日の俺死ぬな」と思ったんです。
でもどんな死に方をするのかまではわからない。
我が予感ながら無責任なもんです。
で、それを口実に仕事を休むことに。
小学1年生の息子は「大人はいつでも休めていいね」と言い残して学校に向かっていった。
息子は入学以来一度も小学校を休んでいない。
お前は頑張れよ、お前には未来があるのだから。
父のような男にはなるな。
そのためには父の真似をするな。
これは本気の遺言だ。
気づいたら、いつのまにか小貝川の土手の上を歩いていた。
訳がわからないでしょ?
でもね、訳なんかわかる必要はないよ。
なんでも理解してやろうなんて、思い上がりもいいところ。
死ぬどころか健脚な一日。
今年はセミの声を聞く前に、トンボがたくさん飛ぶ夏なんだろうか。
そのくらいのことなら知りたい、理解したい。
知らないことがもったいない。
で、小目沼橋に到着。
欄干のない沈下橋、去年の年末に高知で見て、その後茨城にもあることを知った。
大雨が降ったら沈むことを前提に造られた橋。
普段は生活用として当たり前のように使用されているのに、ピンチになると見捨てられてしまう。
今日の仕事を休んだ誰かさんのような橋。
沈下橋のメッカは高知だが、大分にもかなりの数が残っているらしい。
あとは全国各地にちょこちょこと。
サウナ巡りの次は沈下橋巡りになるのかもしれないが、別に並行してやったっていいか。
そしてようやくメインテーマの天然温泉きぬの湯。
小貝川を渡って、幸楽苑のラーメン食って、鬼怒川を渡って、きぬの湯。
2時間は歩いたか。
よっしゃ健康、目指せ長生き。
同じ敷地内に温浴施設、物産店、そして別荘としてのきぬの湯がある。
別荘には家族風呂があるらしい。
(写真は天然温泉きぬの湯HPから引用)
名前の通り温泉メインの施設ではあるが、サウナも高温のスタジアムサウナ、中温で寝そべりスタイルのメディテーションサウナ、さらに塩サウナと三者三様に楽しめるように設置されている。
スタジアムサウナの上段からテレビの大相撲中継を見下ろしていると、まさにスタジアムな感覚に。
益荒男たちの戦いを、無責任に眺めている時間が楽しい。
何事も無責任が一番だ。
好きなサウナを選んで汗を流せばいいのだが、水風呂がなあ……
天然井戸水の掛け流しと書いてあったので、今の季節は特にキレが感じられないのかもしれないが。
今日のところは外気浴でフォロー。
一般の利用は1400円で小タオル付き。
リクライニングシートの休憩室もあるので、特に割高な感じはしない。
帰りはきぬの湯最寄りの(それでも結構歩くが)小絹駅から。
この鉄道はディーゼルカーなので、架線が無くて空が広い。
【天然温泉 きぬの湯】