放ったらかしの広いグラウンドで

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放ったらかしの広いグラウンドで、息子とふたり、暗くなるまでサッカーを。

サッカーゴールも放ったらかしのまま置いてあったから、いつの間にか年齢差33歳のPK戦

4歳児でも、ボールの扱いに慣れれば37歳中年(シジマールより全然若いぞ!)の逆を突くようなシュートを決めてくる。

はしゃいでかなり疲れたらしく、7時過ぎにはもう眠ってしまった。

 

東京に帰ったら、そんなに好き勝手にボール遊びできる公園はないんだよ。

 

息子はしばらく、妻の実家で過ごしていた。

弟が産まれたから、里帰り出産の妻とともに信州で過ごしていた。

おじいちゃん、おばあちゃんにもたくさん構ってもらい、いつも笑顔。

同年代の友達もできたらしい。

 

東京に帰ったら、パパはお仕事、ママは弟の面倒を見なければ。

 

息子にとって、おそらく妻の実家がある信州で過ごした日々は宝物になる。

東京でもパパとママ、君が楽しく過ごせるように頑張らないといけないんだけど、もちろん頑張るつもりなんだけど、どこまで頑張ることができるか。

 

パパは君が産まれてきてくれた時、勝手に人生を折り返したような感覚になってしまって、これからは家族のために、何より君のために生きようと思った。

それなのに、君のためになるようなことをどれだけできているのか。

 

虫明亜呂無だったか、

「人生の苦しみとは、生活の苦しみ」

という言葉を思い出す。

暗いパパで、ごめんね。