観音寺駅はもう正月。
観音寺は「かんおんじ」と読みます。
俺がそれを知っているのは、ここはかつて競輪場があった土地だから。
しかし観音寺競輪の車券は買ったことがないままで終わってしまった。
瀬戸大橋の上で仕込んだホープフルSの馬券はハズレたらしい。
負けることには慣れているから、なんとも思わない。
この佇まいを見たら吸い込まれてしまう、「中華そば 源平」。
座った瞬間に「中華そばね」と注文が確定するシンプルメニューの店。
蒲鉾が浮かんだ中華そばはなんとまあワンコイン!500円!
タバコがモリモリ。
地方都市より先に、東京が滅ぶべき。
予期しない場所に発見したサウナの看板。
朝日湯は少なくとも2011年までは現役だった記録を発見した。
観音寺の犬は俺を見ると吠える。
観音寺の猫は近寄ってきて威嚇する。
歩いて高台に登って、体重が500グラム減った。
渡り廊下のある民家というか、私邸というか、とにかく初めて見た。
人が渡る瞬間を見たかったが、その前に日が暮れていった。
俺は疲れるとどうも音に耐えられなくなる。
愛情には関係なく、自分の子どもたちの声でさえうるさくて我慢ができなくなる。
そこで少々家族から離れてみれば、なんということか、馬鹿みたいだけど、今度は親子連れが羨ましくなった!
サウナ室に水枕がある銭湯、共楽湯。
ここに来たくて観音寺までやってきたようなもの。
俺がサウナ屋を造る時は、絶対にここを手本にしようと心に決めた。
地域性がまだらになっている部分も、ある程度はあるだろう。
それでもおおよそは、東京から離れれば離れるほど、女性は強いと思っている。
一応は関東である群馬でさえ、かかあ天下の設定になっているのだ。
いわんや香川をや。
共楽湯は圧倒的に女湯が賑やかで、かつてのお姉さんたちが元気な銭湯だった。