小さな駅でも車両が並べばターミナル感。
終点のひとつ前、東宿毛駅で下車したママと女の子がふたり。
じいじとばあばがホームまで迎えに来てくれるとは思っていなかったのだろう。
飛び上がって喜んでいた。
宿毛の街は、海に面しているのに山の中。
次は青ヶ島と小笠原だな。
来年仕事を辞めたタイミングでどっちも行こう。
四国に来て2日目だけれど、日の出と日の入りの時間差で、時差ボケしてしまった感覚がある。
この街は「貸物件」さんと「売物件」さんが多く住んでいる。
どこの家も誇らしげに、玄関先にそんなプレートを掲げている。
夜、ホテルの夕食に出てきたのはハガツオだった。
カツオとは似て非なる魚。
傷みが早いのでなかなか遠方には流通しないとのこと。
今日は15月75日です。
今年はそのくらい長かった。
9月には俺の死を望んでいた人たちを、がっかりさせてしまった。
誠に申し訳ありませんでした。
俺が愛した近鉄バファローズは、かつて宿毛でキャンプをしていた。
スナックで選手と地元の漁師が大喧嘩をして、後日グラウンドに乗り込んできたなんて話もあった。
当時の宿毛は賑やかだったのだろう。
宿毛の街が栄える方法を導き出せるなら、AIを信用してやってもいい。
行き先は温浴施設か、沖の島か。
沖の島を日帰りしようと思えば、朝イチのフェリーに乗るしかない。
明日の天気と俺の目覚め次第。
「宿毛リゾート 椰子の湯」は、泊まろうと思うと俺の財布ではどうにもならないのだけれど(そもそも一人客対応のプランが見つからない)、650円を払えば入浴させてくれる。
露天でオレンジに染まっていく宿毛の海を見ながら、同じ露天に設置してある烏龍茶がダバダバと出るサーバーのおかげで、サウナを5回も繰り返してしまった。